7月7日(火)、月組トップスター・瀬奈じゅんが、ミュージカル・ロマン『ラスト プレイ』−祈りのように−、ファンタスティック・ショー『Heat on Beat!(ヒート オン ビート)』(宝塚大劇場:2009年10月9日〜11月9日、東京宝塚劇場:2009年11月27日〜12月27日)をもって退団する事を発表し、記者会見を行いました。
小林公一(宝塚歌劇団理事長)
「月組トップスター・瀬奈じゅんが、12月27日の東京宝塚劇場公演の千秋楽をもちまして宝塚を卒業する事になりました。今、円熟味を迎えておりますトップスターで、存在感のあるスターとして、月組を、そして今の宝塚を支えてくれている貴重な戦力の1人であります。また、多くのお客様に夢と感動を与えてくれています。彼女が退団するその日まで今まで以上に益々輝いて活躍できますように、皆様方のご支援賜りたいと思っておりますのでどうぞ宜しくお願い致します。」
瀬奈じゅん
「この度、本年12月27日の東京宝塚劇場公演『ラスト プレイ』『Heat on Beat!』千秋楽をもちまして、宝塚歌劇団を卒業させて頂く事となりました。今まで出会った全ての方に感謝の気持ちをお届けできますよう、最後まで男役を全うし、大好きな月組の仲間と共にいい舞台を作っていきたいと思っております。千秋楽までどうぞ宜しくお願い致します。」
Q.退団を決意した時期ときっかけは
A.昨年の日生劇場公演『グレート・ギャツビー』を終えた後、「今こうやって充実している時にやり切りたいな」という思いがこみ上げてまいりましたので退団を決意いたしました。
Q.これまでで印象に残っている役は
A.『グレート・ギャツビー』のジェイ・ギャツビーと、エリザベート(『エリザベート』)です。
Q.音楽学校入学から今日の退団発表までの中で節目は
A.大好きな花組に配属された事、新人公演で主演をさせて頂いた事、月組に組替えになったことでしょうか。月組への組替えは、大好きな仲間と出会えたのでとても私の中で大きな節目となりました。
Q.退団を伝えた時の月組の皆の反応は
A.すごく温かい雰囲気で、私も泣いてしまいましたが、皆も温かい涙を流してくれました。
Q.(本日)会見場に立っての心境は
A.皆さまにご報告できた事でほっとしている気持ちと、最後までやり切るぞという前向きな気持ちです。
Q.退団後の来年は何をしているでしょうか
A.男役じゃない自分が想像できないですけれども、今まで応援してくださったファンの皆様のためにも、今まで学んできた事を活かせるような事が出来ればいいなと思っております。
Q.ディナーショーのタイトル『0 −ZERO−』の意味は
A.退団を決意し、振り返って自分を思った時に、舞台人としてマイナスからのスタートだったのが、やっと今ゼロになれた様な気がするという思い。そして、ゼロというのは奇数でも偶数でもなく、何にも属さない数字という事で、瀬奈じゅんのオリジナルを出せればという思い。この両方を込めて『0 −ZERO−』にしました。
■瀬奈じゅんプロフィール |
東京都杉並区出身 東京文化高校出身 |
1990年 | 4月 | | 宝塚音楽学校入学 |
1992年 | 3月 | | 宝塚音楽学校卒業 |
1992年 | 3月 | | 宝塚歌劇団入団、『この恋は雲の涯まで』で初舞台 |
1993年 | 1月 | | 花組に配属 |
2004年 | 12月 | | 月組に組替え |
2005年 | 7月 | | 『Ernest in Love』(梅田芸術劇場)で月組トップスターに就任 |
| | | |
■主な舞台歴 ※劇場名のないものは全て宝塚大劇場公演 |
1992年 | 3〜5月 | | 『この恋は雲の涯まで』で初舞台 |
1998年 | 6月 | | 『SPEAKEASY』(新人公演)マクフィス ※新人公演初主演 |
1999年 | 3月 | | 『冬物語』(バウホール)藤川伊左衛門 |
2001年 | 4〜5月 | | 『マノン』(バウホール)ロドリゴ ※バウホール公演初主演 |
2002年 | 4月 | | 『風と共に去りぬ』(日生劇場)スカーレット・オハラ |
2002年 | 8月 | | 『あかねさす紫の花』(博多座)大海人皇子 |
2002年 | 10〜11月 | | 『エリザベート』ルキーニ |
2003年 | 10月 | | 『二都物語』(バウホール)シドニー・カートン |
2004年 | 6〜8月 | | 『飛鳥夕映え』中臣鎌足/軽皇子 ※役替わり |
2004年 | 11月 | | 『SENA!』(日本青年館・愛知厚生年金会館・大阪NHKホール) |
2005年 | 2〜3月 | | 『エリザベート』エリザベート |
2005年 | 7月 | | 『Ernest in Love』(梅田芸術劇場) ジャック(アーネスト) |
2005年 | 9〜10月 | | 『JAZZYな妖精たち』パトリック・ゲール ※トップスターとして初の大劇場公演 |
2006年 | 2月 | | 『あかねさす紫の花』(中日劇場)大海人皇子 |
2006年 | 3月 | | 『ベルサイユのばら』アンドレ ※役替わり |
2006年 | 5〜6月 | | 『暁のローマ』ブルータス |
2007年 | 1〜2月 | | 『パリの空よりも高く』アルマンド・ジャッケ |
2007年 | 5〜6月 | | 『ダル・レークの恋』(全国ツアー)ラッチマン |
2007年 | 8〜9月 | | 『マジシャンの憂鬱』シャンドール |
2007年 | 12月 | | 『A-“R”ex』(ドラマシティ)アレックス |
2008年 | 3〜5月 | | 『ME AND MY GIRL』ビル |
2008年 | 9月 | | 『グレート・ギャツビー』(日生劇場)ジェイ・ギャツビー |
2008年 | 11〜12月 | | 『夢の浮橋』匂宮 |
2009年 | 5〜6月 | | 『エリザベート』トート |
■今後の予定
1.2009年7月10日(金)〜8月9日(日)<東京宝塚劇場>
三井住友VISAミュージカル『エリザベート』−愛と死の輪舞− 潤色・演出/小池修一郎
2.2009年8月18日(火)〜20日(木)<ホテル阪急インターナショナル>
8月22日(土)、23日(日)<ホテルグランドパレス>
瀬奈じゅんディナーショー『0 −ZERO−』構成・演出/児玉明子
3.2009年10月9日(金)〜11月9日(月)<宝塚大劇場>
ミュージカル・ロマン『ラスト プレイ』−祈りのように− 作・演出/正塚晴彦
ファンタスティック・ショー『Heat on Beat!(ヒート オン ビート)』 作・演出/三木章雄
4.2009年11月27日(金)〜12月27日(日)<東京宝塚劇場>
※演目は3.に同じ