天然ガス「ナブッコ・パイプライン」5か国が合意、トルコ-オーストラリアまで

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　カスピ海の天然ガスを欧州に輸送する「ナブッコ・パイプライン」計画に参加する欧州4か国とトルコが13日、アンカラで建設に向けた協定の調印式で署名した。欧州連合のエネルギー問題でロシア依存を軽減するためにロシアを大きく迂回し輸送する。「ナブッコ・パイプライン」計画に調印した国はトルコ・ブルガリア・ルーマニア・ハンガリー・オーストリアの５か国。建設費は約79億ユーロ（約1兆200億円）と見込まれている。

　パイプラインはトルコからオーストリアまでの約3,300キロを結び、欧州の天然ガス消費の5%を提供する。公開の調印式には米政府高官も参加し計画を後押ししている。供給元のアゼルバイジャンが先月末ロシアへの売却を合意したことで「ナブッコ計画」が危ぶまれていた。ロシアは「ナブッコ計画」に対抗して「南ルート」プロジェクトの調印式を終え、13年にも欧州に輸送する。ルーマニア、ハンガリー、チェコ、イタリア、オーストリア、セルビアを含む一連のヨーロッパ諸国にガスを供給する。