市立清水病院科長ら業者から接待　３カ月減給処分に

　静岡市は１３日、取引業者から接待を受けたり休日に民間病院でアルバイトしたりしたとして、市立清水病院（清水区）の四十代の男性診療科長を、市職員倫理規則や地方公務員法に基づき減給１０分の１（３カ月）の懲戒処分とした。また接待に同席したとして、部下の医師５人を口頭注意とした。

　市人事課によると、診療科長らは４月１４日と５月１日、静岡市内の飲食店で、医療品メーカー２社から一人当たり約１万７０００円と約２万４８００円分の酒食接待を受けた。科長は４〜６月の毎週土曜、埼玉県内の総合病院で外来診療に当たり、総額７１万５０００円の報酬を得ていた。

　科長は静岡県内の民間病院を経て今年４月に採用されており、以前から同様の行為を続けていた。市の調査には「公務員になり駄目なことは分かっていたが、つい安易に考えてしまった」と話している。市は、業者側への便宜供与はなかったと判断している。匿名の告発文が６月、市に寄せられて発覚した。