宮崎県の東国原英夫知事は13日、次期衆院選への立候補について「非常に厳しい状況」と述べ、出馬は困難との認識を示した。知事の出馬騒動が自民党の東京都議選での惨敗につながったとの不満が党内で強まっているほか世論からも国政転身への風当たりが強く、出馬を断念せざるを得ない状況となっている。
東国原知事は、県庁で記者団から「(出馬は)かなり厳しい」と指摘され「おっしゃる通り」と述べた。これに先立ち、タレント時代の師匠だったビートたけしさんから「宮崎に帰れ」と出馬見送りを助言されたことについても「重く受け止めなければいけない」と語った。14~15日に三重県で開かれる全国知事会議に出席後、宮崎に帰って後援会と調整するという。
自民党幹部は13日、衆院選の日程が決まったことを受け東国原知事に電話で「明日、明後日までに(態度を)決めてほしい」と早期決断を促した。【石田宗久】
毎日新聞 2009年7月14日 2時30分(最終更新 7月14日 2時30分)