韓国人男性のゲノム地図 ソウル大研究所が完成 |
2009-07-09 15:51:29 Updated.
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韓国人男性のゲノム地図を韓国の研究チームが完成させました。
ソウル大学医科大学遺伝体医学研究所が、30代の韓国人男性のゲノムを完全に解読し、その結果をまとめた論文が9日、イギリスの科学誌「ネイチャー」の電子版に掲載されました。
男性1人のゲノム地図を完成させたのは国内で初めてで、世界でもアメリカ、イギリス、中国に次いで4番目だということです。
ゲノム地図は、人が生まれつき持っている体質が全遺伝情報(ヒトゲノム)のどの部分で決まっているのか、その所在地を示す遺伝情報の「地図」で、ゲノム地図が一般化すると、がんや心臓病など、将来かかりやすい病気を予測して事前に予防することができるようになります。
このため、研究グループは、完成した韓国人のゲノム塩基配列地図が韓国人だけの遺伝的な特性の分析や疾病と関係がある遺伝因子の発見などに貢献し、個人ゲノム配列の解析による遺伝医学や、患者個人に合わせた医療などが早期に実現できるものと期待しています。
これに先立って、ソウル大学医科大学遺伝体医学研究所は、20代の韓国人女性1人のゲノム配列の分析も3月に終えており、現在、論文掲載に向けて準備しているということです。
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