３０歳大学院生はやっぱりＫＹ　婦女暴行未遂で逮捕

　セレブ子息が集う名門校には似つかわしくない事件だ。

　成蹊大大学院生の前田太郎容疑者（３０）が、強姦未遂容疑で警視庁武蔵野署に再逮捕されていたことが分かった。

「前田容疑者は、先月２８日に、武蔵野市内で女性の尻を触ったとして、都迷惑防止条例違反容疑の現行犯で逮捕されていました。余罪を追及したところ、被害届が出されていた別の強姦未遂事件との関連が浮上。再逮捕に至ったのです」（捜査関係者）

　今回の逮捕容疑は、５月１８日の午後４時ごろ、武蔵野市吉祥寺本町のビル３階エレベーターホールで、２０代の無職女性を暴行しようとした疑い。女性が抵抗したため、未遂で逃走したという。

「ビル４階のアニメショップで、面識のない女性の尻を触った後、腕を引っ張って、階段で下の階のエレベーターホールに連れて行った。そこで強姦しようとしたのです。密室やエレベーター内ならまだしも、いつ誰が来るともわからないパブリックスペースでコトに及ぼうとするなんて、トチ狂ってるとしか思えない。相当、たまっていたのでしょうか」（捜査事情通）

　成蹊大は安倍晋三元首相の母校。“ボンボン大学”として知られる。俳優の中井貴一やフジテレビアナウンサーの高島彩、作家の小池真理子、桐野夏生、石田衣良の各氏らも卒業生だ。

　前田は成蹊大の大学院で、後期課程の３年生。法学政治学研究科で政治学を専攻していた。

「博士課程は前期が２年、後期が３年。この学生は、他の大学を卒業し、大学院から入ってきました。これまで学内で女性が被害にあったという話は聞いていませんし、ごく普通の学生だったと思います」（成蹊大広報課）

　前田は「合意の上だった」と容疑を否認しているという。本気でそう思っているとしたら、かなりのＫＹだ。母校の大学院生の不祥事に、元祖ＫＹの安倍チャンも、さぞ困惑していることだろう。

（日刊ゲンダイ2009年7月9日掲載）