メール版「野菜だより」


創刊3号
************* Vegetable letter Weekly No.3 1998/05/21 ********    

週 刊 「 野 菜 だ よ り 」 メール 3

****************************** (産直ボックス No.386から) **********

 ◆米市場の値幅制限廃止に自治体は反対を!

きょうは午後から農業委員会が開かれます(北茨城市)。
次のような内容で発言しようと考えています(すずき)。
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 自主米市場での価格制限の廃止をはじめとして、米の生産者価格をさらに暴落させる方向への制度の大改悪を政府が計画している。
これを農業委員会として看過すべきではないと考え、ひとこと発言したい。
       *
 いま、北茨城市内の多くの農家にとって、市の農政の姿が見えるとすれば「減反」だけといって過言ではない。
たとえば、消費者が求める安全な食べものの生産を振興しようとか、国産の大豆や野菜の作付けを市内でも何とか増やそうといった指導や呼びかけは全くない。
市役所からの通知も職員が訪ねてきても、用件は米を作るなという話ばかりである。
 それが、農業を守るためであるという名目で推進されている。
       *
 かつては、米の輸入を阻止するため、あるいは食糧管理制度を守るためということを錦の御旗にして「減反」は強要されてきた。
それらが自民党などによってことごとく裏切られて、現在のお題目は、価格の暴落を防ぐためということになっている。
 どんどん外米を輸入しながら国内の田んぼ潰すなど絶対に納得がいかないということを再三にわたり発言してきた私と、結果的には減反を推進する側に回っている当委員会と意見は違う。
しかし、ともに地域の農業を守ろうという点では一致しているはずである。
       *
 価格の暴落を防ぎ、農家経営を守るためとして、減反が推進され、そのために国も市も貴重な人手と税金をつぎ込んでいる。
ところが同じ農政が、価格暴落をもたらす制度改悪をしようとしているのである。
なお付言するなら、暴落が予想されるのは生産者米価であって、消費者米価には必ずしも連動せず、儲けるのは入札に参加して買いたたく大資本というのが予想される図式ではないかとも思う。
      *
 農業委員会が減反の推進をするのは農業を守るためだというのが本当ならば、値幅制限の撤廃をはじめとした制度の改悪を見過ごしてはならないと思う。
ここで黙っているとすれば、結局は国の農政の下請けとして、もしくはアメリカの手先になって国内の農業を潰しているだけだとのそしりは免れないのではないか。
 減反推進に汗を流している現場の声として、ぜひ当委員会の名において今回の農水省の計画に反対する意思表明をすべく取り計らいを求めて発言とする。
委員各位のご意見もうかがいたい。
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◆緊急事態発生 !

 いつもセットの配達をしてくれている大脊戸さんが腰を傷めてしまい、きょうは県北農民センターの事務局の大野さんが助っ人で同乗してくれます。

◆やったぜ 4番目

 (ほとんど私信ですが…)
 一昨日のこと。うちの子が、代かきをしているトラクターを追って田んぼの土手を行ったり来たりしていました。長い田んぼでしたが、飽きもせず何往復もしていました。
 と、足を滑らせて田んぼの中に仰向けに転がってしまったのです。
足から頭のてっぺん、耳の中まで泥だらけ。上に3人の姉兄がいますが、こんなに派手にやってくれたのは初めてです。親も親で、洗ってやる前に記念写真を撮ったりして…
やっぱり4番目だなぁ。(すずき)

*編集者の権限において、子どもの人権に配慮し、画像を一部修正しています。


........今週の野菜


たまねぎ、ほうれんそう、ごぼう、こまつ菜、ラディッシュ、きゃべつ漬け
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  農民運動全国連合会新日本婦人の会という2つの組織が手を結び、日本の農業と食糧を守ろうと運動をすすめています。
その一環として、私たち(茨城)県北農民センターでは十王町などの生産者が中心となって毎週、日立市や東海村へ産直で野菜セットを配送しています。
  これに食べ物や農業に関する身近な話題を記事にして添えているのが「野菜だより」です。
この紙媒体から、そのままテキストだけをインターネットの本屋さん『まぐまぐ』を利用してお届けしています。
送信の変更や中止は、下記 または http://www.mag2.com/ まで
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 週刊「野菜だより」メール No.3   1998/05/21 

●発行 : 農民連・(茨城)県北農民センター
●文責 : 産直事務局 すずきたかお <isohara@anet.ne.jp>
●部数 : 226部

アドバイスや励ましのメールをいただいています。ありがとうございます。
少しずつ改善をしてまいります。

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