◇ラッキードッグ1 ベルナルド誕生日ショートストーリー
「Rounded Days」
 監修:Tennenouji


「――なあ、ベルナルド」
「……あ。ああ、な、なんだい、ジャン」
「バカン、ふたりっきりの時にはハニィって呼んで」
「え……あ、ああ。うん、ハハハ……」
「で。いつまで冷めたコーヒーカップにキスしてんだよ、そろそろ出ないとやばいぜ」
「ああ、そう、だったな。すまん……」

 その日のベルナルドは、朝から様子が変だった。
 もちろん、俺はその理由は知っている。そして、その理由を知らないふりを続ける。
 泣く子はもっと泣くデイバンのマフィア、CR:5。その筆頭幹部、ベルナルドは
ここ数日の激務と心労で少しまいっている――少なくともベルナルドの部下や他の
兵隊たちはそう思っている。
 そして。俺もそう思うことにする。少なくとも、今夜までは……。

 あれから――俺たちCR:5とGDの和平が結ばれてから、半年以上が経っていた。
 そして――俺が、ラッキードッグ・ジャンカルロが二代目ボスになって2ヶ月。
 デイバンでは表だった抗争は起きなくなっていたが、それでも毎日、何かしらの
面倒ごとは起こるし、平和になったらなったでカネまわりのトラブルも多発する。
 ボスになりたての俺はもちろん、組の財布を預かっているベルナルドは先月から
ずっと、休み無しの日々を送るハメになっていた。
「くあ〜〜〜。夕方になったら少しは涼しくなるかと思ったんだがなあ」
「6月だっていうのに温度計が溢れそうになってたよ。異常気象ってやつかもね」
 リムジンの後部座席で、ベルナルドがスーツの襟元をゆるめた。
 車の座席って言うより、豪華な客室という感じのこのリムジンの後部座席には、
ホテルのベッドみたいなシートに豪華な応接セット、そして戦車みたいな防弾装備と
いっしょに冷房クーラーまでついていたが、それでも俺とベルナルドは汗まみれに
なっていた。
「ジャンも少し楽にしたらどうだ? 次の会合場所まで、もう少しある――」
「いや、今ネクタイゆるめたらもうきちんと結べるか、自信がねえ」
「俺が結んでやるさ。それとも……緊張、してるのか?」
「それはこっちのセリフだっての。ったく――あのヒゲじじいめ」
「……頼むから、ベニヤミン氏の前では口を謹んでくれよ、ジャン……」
「わかってる。もう俺は、CR:5の顔、ボスなんだからよ」
「期待してる――しかし、あのご老人。なぜこのタイミングで俺たちを……」
「ワカンネ。でも、あのトランプの王様が俺たちにイヤガラセすんのは、昨日今日
 始まったこっちゃないだろ?」
「違いない」

 俺たちが向かっているのは、デイバン港のある地区――ユダヤ人の金持ちたちが
数多く住み、事務所を構え、そしてシナゴーグと呼ばれる彼らの集会場のある場所に
俺とベルナルドは呼びつけられていた。
 表向きは――
 CR:5と同盟関係にあるユダヤ人組織が、俺の2代目ボス就任を祝い、援助する
ための会合……だった。招待主は、デイバン市ユダヤ人の元締め、ベニヤミン氏。
 だが、俺の就任式にはトランプのKことベニヤミンのじじいも顔を出していたし、
ボスである俺と幹部筆頭を、自分たちの本拠地に呼びつけたことからして、ただの
拍手と両方へのキスで終わるハナシでないのは確かだった。

「まさか……よりによって、ボスのいないときに呼びつけられるとはね」
 ベルナルドは、座席の脇にあった冷蔵庫からミネラルウォーターを取り出し言った。
「あのヒゲ、うちのアレッサンドロ親父と仲良しなんだろ?
 だったらなんで、親父じゃなくて俺たちなんぞ呼び出すんだろうな」
「わからん……明日になれば、アレッサンドロ顧問もデイバンにお戻りになるのにな」
「電報が来たんだって? 今夜、ハドソン川の港に船が着くとかなんとか」
「ああ。ジュリオとルキーノたちを、歓迎と護衛のためNYに向かわせてある」
 アレッサンドロ親父は、俺の就任式の後、すぐにヨーロッパへ行っていた。
 表向きは隠居の慰安旅行――実際には、俺たちマフィア、コーサ・ノストラの本家、
シチリアの親分方にナシをつけに言っていた――そのアレッサンドロ顧問がデイバンに
帰ってくるのが、今夜のNY着船便だった。
 なのに……アレッサンドロ親父と懇意なユダヤの元締め、ベニヤミン氏は、親父で
なく俺を呼びつけていた。
「……嫌な予感しかしない、とはコレのことだよ。本当に――」
 俺はベルナルドから飲みかけのミネラルウォーターを奪って、飲む。
「だったら、俺だけで行っても良かったんだぜ?」
「……そんなことが出来るか。俺は幹部筆頭だ、ボスのおまえを絶対に……」
「それだけ?」
「え……」
「このリムジン、完全防弾、完全防音なんだろ? ――運ちゃんには聞こえないさ」
「ハハ……。そうだったな、ハニー。おまえを、たったひとりであんな毒蛇の巣に
 送り込んだりしないさ。それこそ、心配で先に俺の胃に穴が空く」
「うれしいワ、ダーリン。まあ、それはそれとして……」
 ン?と眼鏡の奥の目を細めたベルナルドに、俺は窓の外を見るふりをして……。
「アレ、今日って何日だったっけか」
「……えっ、と……。14日、だが……それが、どうかしたか?」
 ――このダメオヤジ。モロバレなくらいおどおどしてる。
「いーや、別に。とくに、予定とか入ってない日だったよな。ああ、面倒くせえ」
「あ……ああ、そうだな……」
 ――今度はがっくりへこんでるし。……わかりやすいやつ。

 そんな俺たちを乗せて――リムジンはデイバン港の一画を進んでいった。

                   *

「……就任式以来だな。カポ・デル・モンテ。シニョーレ、オルトラーニ」
 壊れた送風機みたいな喉が咳き込む音が、夕焼けの赤と、電灯の黄色で染められた
殺風景な部屋の中に響いた。
 俺とベルナルドは、巨大なデスクの向こうに座ったままの――真っ黒な樽の上に
置かれたモップ、といった感じのベニヤミン氏の前で、下っ端の兵隊のように立って
いた。部屋の隅にあるソファのほうには、ベニヤミン氏の目も、手も動かない。
「ご無沙汰をしてしまっております。ベニヤミン氏――」
 ベルナルドが小さくお辞儀をする。打ち合わせ通り、ヒゲじじいがなにか言ってくる
まで、俺は口をきかないことにする、が……。
「……ラッキードッグ、ジャンカルロ。二代目ボスの椅子、座り心地はどうだ?」
 いきなり俺に、咳き込むようなしわがれた声が飛んできた。
「あんまり良くないさ。なんせ、前に座ってたオヤジのケツがデカ過ぎてさ――
 俺のプリティなけつじゃ、まだ馴染んでねえかな」
「お、おい、ジャン……」
 俺の横で、ベルナルドが画鋲でも踏んだように低く、声を漏らした。
 だが……ベニヤミン氏の声、そしてあの目は……いい子ちゃんなお返事を、この
ジジイが欲しがっているのではないことが、黒板に書かれた文字のようにはっきりと
わかっていた。
 ベニヤミン氏は、グラスの水で喉を湿らすと――じろり、俺を見る。
「ふん……。何度も、言うようだが――
 我々と、おまえたちCR:5は同盟関係に、ある。運命共同体だ……」
「それは承知しております、ベニヤミン氏。
 本来なら、このような席は我々の本部に貴殿をお招きして、しかるべき――」
 社交辞令的に言葉を並べたベルナルドに、トランプのKはうるさそうに手を振った。
「同盟、ということは生死を共にする、ということだ。
 それだけの覚悟と、資質が、今のCR:5にあるかどうか……。
 わしは、我らが同胞のためにもそれを確かめ、知らねばならん――」
「今の、ねえ」
 俺は、少しだけネクタイをゆるめ――ベニヤミン氏に笑って見せる。
 その俺の横で、ベルナルドは画鋲を踏んだ足を動かせずにいるような顔をしていた。
「ッてことは、アレッサンドロ親父のときのCR:5にはその価値はあったんだな」
 ――そう言うことだ。ベニヤミン氏の灰色の目が、そんな光を浮かべて細くなる。
「なるほど。俺みたいな若造がいきなり二代目じゃ、色々と不安だよな。
 で? だったら、どうやって俺はデキルことを証明すればいい?」
「フ、フフ……。わしらの信用は、そんなに安くないぞ。
 新しいCR:5がどれほどのものか――慎重に、試させてもらうことになるだろう」
「なるほど。それで? このまま、俺たちは帰っていいのか?
 それとも、芸のひとつでも披露したほうがいいのかな」
 俺の言葉に、ベルナルドが俺を見て……無言のまま、顔にうっすらと汗を浮かべた。
 その俺たちに、黒と灰色のジジイは不敵に笑い、
「ラッキードッグ、だったか――
 少しばかりの幸運で、調子に乗っているのかもしれんが、運などというものは
 最後には差し引き無しになるものだ。幸運も、不運もな――」
 ベニヤミン氏は控えていた部下に合図をして……葉巻入れのような、マホガニー製の
箱を持ってこさせる。老人の手がそれを開くと……。
「それは……古代のコインですか?」
 俺たちのほうに開けられたその箱に、ベルナルドが小さく、言った。
 箱の中には、深紅のビロードが敷き詰められ――そのベッドに、くすんだ色の
金属片がいくつも、並んでいた。
「わしのコレクションだ。古代ローマのデナリウス銀貨――まだ、人間が紙などに
 刷られたカネの汚穢にまみれていなかった時代の、正しく、力強い貨幣だ」
 ――おまえが言うな。……俺は、ぎりぎりでその言葉を飲み込む。
「なるほど、素晴らしいコレクションです。
 ……ところで、なぜ、これを私どもに……?」
「言っただろう? 試させてもらう、とな――」
「なんだって?」
 つい口を開いてしまった俺の前に、ラビの魔法で動く泥人形みたいなベニヤミンの
部下が動き、その箱を間近で見せた。
「――本物だけが持つ風格、本物だけが持つ力、本物だけが持つ美しさがある。
 それは正義無きこの世界で、唯一、確かなものだ。
 おまえたちに、それを見分けられるか……試させてもらう」
 ……まさか、このために俺たちを呼びつけたのか、このジジイ……?
「その中の、一枚だけが本物――残りは全て、わしが作らせたイミテーションだ」
「失礼ですが……。
 私もジャンカルロも、美術品には明るくありません。なにか、別のお話しを――」
 ベルナルドが、少し声を厳しくしてベニヤミン氏に言っていた。
「アレッサンドロはひと目で見破ったぞ。二代目はどうか、見せてもらおうか」
「しかし……」

 俺は……目を細めて、ビロードのベッドに横たわる二枚のコインを、見る。

 ……はっきり言って、道路で車に踏まれまくった王冠にしか見えない……。
 ……そのちっぽけな金属片の一枚だけが本物で――あとは偽物……。
 ……それを、見分けろってっか?

「失礼――なあ、これ銀貨だよな? 小さいなあ、昔のカネって」
 俺の声に、ベルナルドはうなずき……ベニヤミンは、邪悪な満足さが浮かんだ笑みを
俺に見せる。
「そうだ。共和制ローマ時代の銀貨で、豊穣の女神ケレースのコインだ。
 ……見ろ。二千年を経た今でも……本物から漂うアロマを。
 漂っているのがわかるか? そのコインを受け取った兵士たちの疲れた笑み。
 市場に漂う料理の煙、買い物にゆく女たちの声、喧噪が――」

 ……ぜんぜん。俺は、こっそりベルナルドを見る。
 さすがに、古代のコインはベルナルドも専門外のようだった。
「やるしかねえか…………」
「……ジャン、待て、俺が話を――」
 胃薬を飲んだほうがよさそうな顔のベルナルドに、俺は小さくウィンクしてやる。
 そして俺はベニヤミン氏の方を向き、
「当然、一発勝負だよな?」
 俺の言葉に、老人は不敵な笑みでうなずく。
「俺はコインのプロじゃねえ。一個、ハンデをもらってもいいか?」
「言ってみろ――」
「手に持ってみてもいいかな? あんたのいう――本物のニオイを感じてみたいんだ」
 トランプのKは、少し考えた後、ゆっくりうなずいた。
「……勝負――」
 俺は、ずらり並ぶ銀のかけらに手を伸ばした。
「……ジャン…………」
 声を漏らしたベルナルドに、俺はもう一度、ウィンクを投げ――そして、
「……なっ!?」
 俺は、つまみ上げたコインを――投げた。一番安い、裏表バクチをするときのように
そのコインを放り投げ、受けとめ……見る。そして、それを繰り返す。
「……まったく……気をつけろ、若造。
 それは、カネでは買えないほどの価値があるしろものだぞ……!」
「わかってるって――」
 俺は、次々とコインを投げ――そして、5枚目を投げたとき。
「――コレだ」
 一枚のちっぽけなコインを手のひらに載せ、ベニヤミン氏の前につきだした。

                   *

「……ふう…………まいったな――」
 ベルナルドは眼鏡を外し、手指で眼下を押さえ得るようにしてうつむいた。
「眼鏡を外したダーリンの顔もステキよ」
「……茶化さないでくれ……。
 いや、その……ごめん、助かった。やっぱり、その、ジャン、おまえは……」
 俺はリムジンの座席で、さっき車に乗る前にスタンドで買っておいたコーラの瓶を
開けて鼻歌なぞうたう。
「ああ、さっきのことか。たいしたこっちゃないさ。
 あの意地悪じいさんをやっつけられたんだ。部屋に戻ったらシャンパンあけようぜ」
「ハハハ……。そう、だな――」
 ベルナルドは、深く、シートに沈み込んで息を吐いた。しばらくぐったりしていて
から、眼鏡の奥の目が動いて、腕時計を見た。
「……本部についたら、もう夜中になってしまうな」
「なんだ、もうそんな時間かよ。くそ、あのジジイめ。ねちっこいんだって――」
 俺はベルナルドの膝を乗り越え、ごそごそと冷蔵庫を開く。
「だったら、ここでやっちまうか――今日のうちに」
「え……? ジャン、なにを……」
 俺はちょうどよく冷えたワインのボトルと、霜を浮かべたグラスを二つ、とる。
「12時回ったら興ざめだからな」
 苦労してボトルの封を破り、コルク抜きを回している俺の前で――
「……な――ッ、あ……!! まさか、ジャン、おまえ……」
「知らないとでも思ってたのか?」
 俺はキンキンに冷えたワインをグラスに注ぎ(ルキーノが見たら絶対説教をたれる)
それをベルナルドに渡した。
「ハッピーバースデー、トゥー、マイダーリン。誕生日おめでとうベルナルド」
「……ジャン……」
 うろたえたままグラスを受け取ったベルナルドに、俺は自分のグラスをぶつけ乾杯。
「……その、ありがとう。ジャン……ハハハ、まさか、覚えていたなんて……」
「あったりまえじゃん。ダーリンにこんなイヤガラセが出来るのは今日くらいだぜ」
「イヤガラセって。ハハハ、ひどいな」
「なに言ってんだ。朝からずっと、そわそわしてたくせに。バレバレなの」
「……そう、だったか……? 隠せないもんだな……」
 ベルナルドは、目を細めて笑うと、冷えすぎのワインに口をつける。
「……うまいな。……ありがとう、ジャン」
「それともなにか? 組の全員で揃って、三十ウン歳、おめでと〜〜!ってやった
 ほうがよかったカナ?」
「……それは勘弁してくれ……三十路越えの男にそれ以上の残酷はないよ」
 ベルナルドはため息をつき……そして、我慢しきれなくなったように笑う。
 俺も――それを待っていた俺も、いっしょに笑う。
「最高だ……ジャン、最高の誕生日だよ……」
「それは何よりだ。空気読めないジジイにちょっと邪魔されたけどな」
「ハハ、あれもこの喜びのスパイス、さ――……ジャン……」
「……ん……ベル…………」
 グラスを干したベルナルドの目が、俺を捕らえ――そのまま、大きな手が俺を
シートから浮かせるようにして引き寄せ、ゆっくりとしたキスが俺を襲う。
「……あ、っ……ふ…………」
 最初、ビックリした。ぬるっとした感じが、キスでふさがれた俺の唇を流れ、
口の中を甘く浸す。……口移しで流し込まれたワインを、俺はキスしたままの舌で
転がし、二人分の唾液といっしょに、ゴクリ音を立てて飲み下す。
「ふ、ぅ……なんか……すげえ、いやらしいな、この飲み方……」
「もっとご所望かな、マイハニー?」
「この……エロいことになると、トタンに元気になりゃがって、このエロオヤジ……」
 もう一度、ぬるいワインの味が俺の舌と喉を洗って……。
「あ、っと……こぼれた……シャツが……」
「戻ったら洗濯に出せばいいさ――ハハ、もうネクタイゆるめなよ、ジャン」
 俺の首元に伸びてきたベルナルドの手を、俺はバシッと叩いてやった。
「な……?」
「少しは我慢を覚えろエロオヤジ。……包みを破くのは部屋で、だろ?」
「残念。……じゃ、後でゆっくり」
 ベルナルドは笑って手を引っ込め、座席に深く座り直す。
「……そうだ――さっき……ベニヤミン氏の、銀貨、あれな」
「ん?」
「ジャン、よく……あの中から、本物を見つけられたな。すごいよ、おまえは」
「ん? あれは別に、俺がラッキードッグだからじゃないぜ」
 眼鏡をかけ直し、え??という顔をしたベルナルドに、
「あんたも、あのジジイも絶対、ポーカー弱いよな」
「な……なんだって?」
「俺にコインの本物なんて見分けられるわけないじゃん。
 さっきはさ――コインをひっつかんで、投げてただろ?
 そのときに……こっそり、あのジジイの顔を盗み見てたんだよ」
「……?」
「あのジジイ、大物ぶってるけど――とんだ小心者だ。
 俺が5枚目のコインをつかんで投げたとき、ギョッとして目の色変わったかわさ。
 ア、これが本物だなって、一発でわかったさ」
「………………。ハ、ハハハ……」
 ベルナルドは深く、座席に沈んで……そして、我慢できなくなったように笑った。
「……やっぱりすごいよ、おまえは……怖いくらいだ、ハニー……。
 隠し事なんて出来ないな……恐れ入ったよ、マイ・ボス」
「じゃあ、来年からはこの日は――朝から三角帽子かぶってもらおうかな」
「外道め」
 本部に着くまで、俺たちは笑い、ぬるい酒を飲みあって……キスをしていた。
END