Print this Post Article Lists Back

FTA:「ハブ国家」目指す韓国(上)

 欧州連合(EU)との自由貿易協定(FTA)交渉が妥結すれば、韓国は世界のFTAの中心軸へと浮上する見通しだ。フランス、英国、ドイツなど27カ国が加盟するEUの経済規模が世界の国内総生産(GDP)の30%(昨年は16兆9000億ドル)を占めるほか、既に韓国とFTAを締結済みの米国の経済規模が単独では最大の14兆2000億ドルに達するためだ。

 現在、世界各国は昨年9月に発生した世界的な金融危機で委縮した経済に活力を吹き込むため、輸出に活路を見いだそうと、他の経済圏とのFTA交渉を進めている。経済危機後の競争力をFTAに求めている格好だ。今回韓国がEUとFTAを結べば、世界のFTA締結交渉をリードする足がかりを築くことになる。

◆日中除く関税障壁が消滅

 韓国は2002年にチリとFTAを締結したことを契機として、同時並行でFTA交渉を推進してきた。欧州自由貿易連合(EFTA)、シンガポール、東南アジア諸国連合(ASEAN)などと結んだFTAは既に発効している。07年4月に締結された米国とのFTAは両国の議会における批准待ちの状態で、今年2月にはインドとのFTA交渉も合意に達した。今回欧州市場にまでFTAの幅を広げれば、日本と中国を除く世界の主要市場の関税障壁はなくなることになる。特にEUとのFTA交渉妥結は、韓国が世界的に先進国、開発途上国をつなぐ「FTAハブ」としての地位を築くきっかけになる。韓国は現在、日本、カナダ、メキシコ、オーストラリア、ニュージーランド、ペルー、中東6カ国の湾岸協力会議(GCC)とそれぞれFTA交渉を進めている。

◆米国とのFTAにも影響

 韓国とEUのFTA合意は米国とのFTAにも影響を与えそうだ。韓米FTAは2年以上もこう着状態に陥っている。米国側は批准案の議会上程もできずにいる。

 しかし、韓国とEUのFTAが韓米FTAより先に発効すれば、事情は変わる。米国車は韓国市場で欧州車に押されている。昨年の輸入車市場では、欧州車が全体の53%を占め、米国車は11.7%にとどまった。韓国とEUのFTAが発効すれば、韓国は3-5年以内に欧州車に対する8%の関税を撤廃することになる。米国車の韓国での市場がそれだけ狭まることを意味している。

金正薫(キム・ジョンフン)記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

このページのトップに戻る