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【from Editor】やっぱり、派遣村の何だかなぁ (2/2ページ)
このニュースのトピックス:from Editor
村の登録者は630人。そのうち実行委が住所を把握しているのは260人。回答を寄せたのは2割に満たない108人。就労確認された人となると、わずか13人。
村にいた当時、村民らは「職安に行く金すらない!」「住所が定まらないと就職の面接で相手にされない!」と悲鳴を上げていた。村民らのシュプレヒコールに押され、厚生労働省が渋々、緊急貸し付けや希望者全員の生活保護を認めた異例の経緯がある。
それでも就職が確認できたのは13人。実行委では「年齢や学歴、過去の就業歴などで不利な条件を背負っている人も多い」とかばう。「自己責任論ではなく、社会のセーフティーネット整備こそ、急ぐべきだ」とも強調する。もちろん、そういう面もあろう。
でも、アンケートには「無断欠勤したら解雇された」「役所の担当者がいじわる」「何もしたくない状態が続いている」といった声も。そんな記述を読むと、やっぱり「何だかなぁ。派遣村」と、思わずにいられない。自己責任が貧困を招くケースもあるのだ。
年末年始の格好のニュースとなったこともあり、派遣村に寄せられた寄付は5千万円に達したという。実行委の1人は当初、「あまりに大きすぎる額。2月にもインターネットで中間報告したい」と言っていた。しかし、公表されることなく解散してしまった。最後まで「何だかなぁ。派遣村」である。(副編集長 赤堀正卓)
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