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中韓また“もめごと”―「南京虐殺は主に韓国人の仕業」で

7月13日20時58分配信 サーチナ

 中韓両国民の「もめごと」が、また起こった。きっかけは韓国の主要紙「朝鮮日報」(電子版)が12日、「中国のインターネット・ユーザーの間で、『南京大虐殺の主犯は韓国人だった(※)』との意見が出ている」、「真相を知らぬユーザが見た場合、中韓関係の“地雷”になる可能性が高い」と批判したことだった。中国側では環球時報が、意図不明の中国批判で、対立感情の“火種”を作ったのは朝鮮日報だと批判した。中韓両国は、政府レベルでは相互協力を強調しているが、民間では争いが尽きない状態が続いている。

(※)当時は朝鮮半島全体が日本に併合・支配されていた。現在の韓国・北朝鮮両地域の住民は、いずれも「朝鮮人」と呼ばれていた。

 朝鮮日報が指摘した文章には「中国人は歴史を忘れるな―南京大虐殺における韓国人」(2006年10月17日掲載)、「歴史事実:南京大虐殺で、日本軍より残酷だった韓国人」(08年10月3日)などがある。

 朝鮮日報は、中国のインターネットでは「旧日本軍中の韓国人の割合は40%」、「(事件当時)真っ先に婦女を襲ったのも韓国人」などの記載もあるとして、韓国の北東アジア史財団政策企画室の南相求研究員による反論を紹介。

 南研究員は「韓国人が日本軍に入隊したのは、陸軍が1937年で海軍が1943年。当初は志願兵で、徴兵制が実施されたのは1944年。志願兵として日本軍に入隊したのは1万7364人で、日本軍は反乱を恐れて、各部隊に分散させた。したがって、南京事件が発生した1937年12月に、韓国人が40%を占める部隊など存在しなかった」と主張した。

 中国のインターネットでは、南京大虐殺を行ったとして、韓国人韓国人が多かった部隊名とその「朝鮮人名簿」も公開された。南研究員によると、指摘された部隊は日本軍中に存在せず、「名簿」は、韓国民族問題研究所などが2005年に編纂(へんさん)した「親日派韓国人リスト」を写したもので、南京事件とはまったく関係ないという。

 一方、中国メディアの環球時報は、「何のために、これらの文章を今ごろ取り上げたか」との疑問を示した。環球時報によると、朝鮮日報が取り上げた文章は相当、古い時期の掲載だ。しかも、当時から中国の主要メディアが真剣に取り上げたわけではなく、最近になって中国のインターネット・ユーザーが注目しているわけでもない。

 環球時報は「韓国内の反中感情が高まる可能性がある。朝鮮日報の記事が掲載されてから、すでに中国非難の書き込みが出現している」と批判した。(編集担当:如月隼人)

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最終更新:7月13日20時58分

サーチナ

 

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