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オバマ大統領「アフリカは韓国を手本とすべき」

 オバマ米大統領がアフリカ諸国に対し、韓国経済を先進モデルの手本とすべきと語った。主要8カ国(G8)首脳会談に続いてアフリカのガーナを訪問したオバマ大統領は11日、同国議会での演説で、アフリカ諸国の自活努力を求めた際、韓国について言及した。オバマ大統領は「わたしが生まれたとき、ケニアやそのほかアフリカ諸国の一人当たり国内総生産(GDP)は韓国より規模が大きかったが、今では韓国に完全に追い抜かれた。疾病と紛争がアフリカ大陸を荒廃させた」と語った。

 米ワシントン大の統計によると、2000年度の価格を基準に換算した場合、韓国とケニアの50年代当時の一人当たりGDPは1000ドル(現在のレートで約9万円、以下同じ)台だった。ところがその後、韓国は飛躍的に発展し2万ドル(約185万円)を達成したが、ケニアは依然として1000ドル台にとどまっている。オバマ大統領はアフリカ諸国が単一の輸出品、それも1次産品に依存し、一部の人々に富が集中し、原材料価格が下落すると多くの人が被害を受ける点を強調し、再び韓国の例を挙げた。オバマ大統領は「韓国からシンガポールまで、歴史は、人とインフラに投資した国が繁栄するということを物語っている。これらの国々は熟練した労働力を開発し、雇用を創出する中小企業のための政策を推し進めてきた」と語った。

 オバマ大統領は前日、イタリアのラクイラで行われたG8首脳会談閉会時の記者会見でも、「韓国は非常に発展し豊かな国になったが、ケニアが依然として深刻な貧困と格闘せざるを得ない理由は何か」と問い掛けた後、自らその答えを語った。オバマ大統領は、韓国のような透明性と責任感、効率性を高めるため、努力すべきだと強調した。また、「韓国が達成できたのにアフリカ諸国に達成できないはずはない」と語り、アフリカ諸国を激励した。

 オバマ大統領は韓国について、「成功例」として語ることが少なくない。今年3月には、「毎年、米国の学生が学校で過ごす時間は韓国の学生よりひと月も少ない」と語り、授業時間の増加と放課後教育の強化を訴えた。オバマ大統領はそのときも、「韓国ができたのだから米国もできる」と語っていた。

ニューヨーク=朴宗世(パク・チョンセ)特派員

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

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