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dodoitsuの日記

2009-02-15 宇宙戦艦トーシン冷熱 1

トーシンの水道で沸かした茶を飲んだ阿部さんやモッチーが死亡した。

騒然とする食堂・そのとき突然テレビがついた。

NHKしかうつらないはずのテレビに卑猥な映像が」

それは都築ちゃんだった。

「きっしっし!トーシンの水道にトリクレンを入れたんだよね」

なんだと!

「きっしっし!おれは実は宇宙帝国馬場のボスなのだ!」

都築「きっしっし!トリクレン除去装置が欲しかったら我が馬場星に来い!」

テレビに宇宙地図が映った。星野は慌ててライカで写真を撮った。

「専務!」星野は燃えた。「馬場に行って都築を倒して藤井さんのかたきを打ちましょう」

興味がない専務は居眠りしていた。

しかし宇宙にどうやったっていけばいいか…・・・

みんなは悩んだ。そのときだ。向井は発砲室で作業をしていたのだが、及川設計の新型発泡機は発泡が出ないことが判明した。向井ちゃんはため息をついた。

「仕事なりませんねぇ」

向井はやけになって発泡機に忌避スプレーをまいた。するとなんと発泡機が発泡エンジンになってしまった。

星野は叫んだ。「これで宇宙に行けるぞ!」

さっそくトーシンの工場を全てアセチレン溶接しくっつけた。宇宙戦艦トーシンである。自販機も宇宙にパクっていくのだ。

騎西屋で秋元ヨーグルトや飲み物を買い込み、カツ丼を出前して食料も確保した。あとは宇宙に行くだけだ。

専務「星野くん」

星野「はいっ」

専務「出発は来月にして」

星野「なぜですか」

専務「長旅になるからボクソンに一年分出荷して欲しいから」

星野「一年分を一か月で、だれが?」

専務「星野くんならやれるよ」

こうして星野は一か月で6000台のビールサーバを作って入院した。

「嫌だー!もうこんな会社辞める!」

星野は泣き叫んだが無理矢理退院させられ宇宙戦艦トーシンに押し込まれた。一日18時間労働で体重が15キロも減ったのだ。

専務「まあまあ星野くん…いや星野艦長」

「へっ、私が艦長」

「そうだ。君の船だ」

「タツヤ、行きます」

こうして星野艦長の指揮下、トーシンは宇宙を目指すことに。

ちなみに専務は引退した。

宇宙戦艦トーシン

クルー 一覧

艦長 星野

砲撃長 吉崎

修理 及川

発泡 安田

NC 西村

幹事 木村

雑用 向井

交渉 小沢

艦内放送 高田

事務 名児耶

溶接 みんな

ハンダ みんな

星野「さあ、カツ丼もいっぱいだし、宇宙へいこうぜ!」

星野がスイッチを入れた。ついに発泡エンジン始動だ。だがパワーが足りず、浮かない。

「また設計ミスかよぉ」

発泡液が無駄に地面にぶちまかれた。そのときだ。向井がイナートを爆発させた。するとトーシンが浮上った。

星野「いまだ…トーシン発進」

トーシンはたちまち宇宙に…

トーシンのクルーたちは、なんと10日で食料のカツ丼を食い尽くしてしまった。

「お腹すいたー!」

西村は泣き叫んだ。

予備の食料がトリクレン水槽を改造した冷蔵庫に入っている。秋元ヨーグルトと宮谷さん特製ギョーザだ。

「だがまだあれに手をつけるわけには…」星野は逆立ちしてかんがえた。アイディアを頭に落とそうというのだ。

10分後に星野は昏倒した。頭に血が登ったのだ。

ほっしー、飯の時間だぜ?」

「気持ち悪いから食べたくなぁい、はっ」星野はひらめいた。

吉崎にカラオケセットを用意させ歌わせた。

「くんれないいにそんまぁった〜♪」

ぎゃあ X ジャパンだー きんもー

クルーの悲鳴があがった。

「ホーエバーラ、ホーエバードリーム」

「やべぇっすよ。よっちゃん歌詞みてないよ」

みんな気分が悪くなった。

星野艦長が言った。「飯にするか」

みんなは言った。「食欲ありません」

こうして食料問題は解決した。一か月で西村や古川は体重が40キロまで落ちた。

「きっしっし!」

都築はリカちゃん人形のスカートを脱がしていた。

「きっしっし!きっしっし!」

「ボス!」

腹心の南雲がボス室に飛び込んだ。

「なっなんだ」

都築は慌ててリカちゃん人形を口にいれて隠した。だがリカちゃんの足がはみ出していた。

「と…トーシン冷熱が我が馬場星に迫っております」

「なにぃ」

都築ちゃんが吐いたリカちゃん人形が南雲の顔面を直撃した。

地球のそれも中小企業の田舎工場め…よし、戦艦IHI出撃だ!」

「来た来たぁー!」

見張りの古川が叫んだ。

NHKしかうつらないはずのテレビを改造したモニタの前にみんなが集まった。

そこには巨大な戦艦が映っていた。IHIと書いてある…。トーシンとの差はあえて書かないがとても大きい。

「に…逃げろー」

「ばかやろ!逃げてどうする」

地球出立から初めての敵との遭遇に早くもクルーはパニクった。

「あっ!戦艦から戦闘機が」

モニタを見るとIHIから小形のケーシング戦闘機が10機飛来した。

よっちゃん!頼む」

吉崎がイスに座った。プレステのコントローラーを操作するとトーシンのトタン屋根に付いた砲台が動いた。そこからリベット砲が発射され、たちまちケーシング戦闘機は半分が火に包まれた。

「さすがよっちゃん!ゲーマー」

「ちょ楽勝かもぉ」

吉崎は褒められデレデレだ。

ケーシング戦闘機は慌ててIHI戦艦に帰還した。

「ばかもん」IHI艦長の南雲は生き残った戦闘機パイロットを怒った。

そしてIHI戦艦は距離を取って近付いて来ない。

「そうかっ!馬場軍は地球のそれも中小企業の田舎工場に反撃されるとは予想してなかったんだ!」星野は叫んだ。「よし!みんな、再びの戦いに供えた休憩だ!」

みんなは元発泡室のベッドに寝に行った。

1時間後……

「来た来たぁー!」

古川が叫んだ。IHIから小形ケーシング戦闘機が再び飛来したのだ。

IHIから小形ケーシング戦闘機が再び飛来したのだ。その数25機!

南雲「はははっ、シフト・IHIだ」

戦闘機はIHIの文字を描いた編隊だ。

星野「よっちゃん!迎撃だ!」

「待ってろよぉ〜」

吉崎はコントローラーを箱から出した。

「なんでしまってんだよ!」

「馬鹿じゃん?ほこりが付くだろ」

吉崎がもたついている間に戦闘機がボルト砲で攻撃して来た。

湯沢さんが丁寧にサンダー掛けした板金シールドがトーシンを守ったが、一部のボルトがトーシンの窓から入って、三等兵の秋元や朝倉、オサカベが死亡した。

「ほらぁよっちゃん!子沢山のオサカベ君が死んだじゃん」

「馬鹿じゃん!待ってろよぉ〜」

吉崎がやっとコントローラーをセットし、リベット砲を撃ったが今度は当たらない。戦闘機は見事な編隊でリベットを避けた。

「西村くん!」星野は叫んだ。「リアフレーム砲だ」

VT30Cリアフレームを西村は発射させた。

2機の戦闘機が粉微塵になった。

「小澤くんカランアーム砲だ」

小澤は汗をかきながらカランアーム砲を発射させた。

「伊藤くんは…することないな」

伊藤は泣いた。

IHI戦闘機との戦いは長期戦の様相だ。

吉崎「あれっ。リベット出ないぞ」

星野「誰だよーエアー切ったの!」

星野は泣きながらベビコンを入れた。

吉崎「リベット無くなったぞ」

小澤「すみません…カランアーム無くなりました」

西村「リアフレーム無くなりましたからNC動かします」

星野「なんだよ!まだ5機しか倒してないじゃん」

残り20の戦闘機はトーシンに迫った。このままでは板金シールドも破られるだろう…。

星野「しかたないな!向井君」

向井「あっはい」

星野「イナートに入るんだ。うるさくなったらエアースイッチを入れろ」

向井「あっはい。それならできそうですぅ」

向井はメモした。

星野「イナート弾、発射っ!」

イナート弾が戦闘機の編隊のど真ん中に吐き出された。たちまち戦闘機がボルト砲でイナートを攻撃した。

その瞬間だ。イナートが爆発した。イナートの中に入っていた板金やナットやその他のクズ板金や向井が飛び散り戦闘機を全て木っ端微塵にした。

トーシンで歓声が上がった。

「やったぁ!」

IHIの南雲は真っ青になった。

「ま、まさか…全滅だとぉ」

南雲は泣いた。「このままではボスに合わせる顔がない。カミカゼアタックだ」

IHIが急発進した。

「来た来たぁー!」

古川が叫んだ。

星野はIHIが迫って来るのに気が付いた。

「発泡砲、準備だ」

クルーは持ち場についた。最大兵器の発泡砲がついに出るのだ。緊張が走る。

「T液R液充填完了」

「エアー圧力16」

「タンク内圧力上昇」

「液攪拌開始」

「対発泡シールド離型剤ON」

「発泡液充填120%」

星野は言った。「発泡砲…発射」

トーシンから悪夢的大量の発泡液がどびゅうと飛んだ。そしてIHIを包んだ。