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麻生首相14日にも解散、自民惨敗で決断

 衆院選の前哨戦となる東京都議選は12日、投開票され、自民党は38議席にとどまり、23議席の公明党と合わせて勝敗ラインの過半数64議席を割り、民主党に第1党の座を奪われた。第1党の座を失うのは44年ぶり。衆院選小選挙区と同じ1人区は、1勝6敗の大惨敗だ。それでも麻生太郎首相(68)は同日夜、党幹部に早期解散の意向を伝えた。早ければ14日にも踏み切るが、解散阻止に向けた「麻生包囲網」が、急速に広がっている。解散か退陣か、政局は緊迫してきた。

 勝敗ラインを、比較第1党から「与党で過半数」に下げたが、自民党はそれでも現有48議席を10議席減らした。38議席は史上最低タイ。東京第1党の座も44年ぶりに失う歴史的敗北だ。

 都連会長の石原伸晃幹事長代理は12日夜、党本部で「(選挙前に)解散するとかしないとか、東国原知事が新総裁になるとかならないとか、自民党が混乱しているイメージがあった。その影響で苦しい選挙を戦うことになった」と話した。古賀誠選対委員長が進めた東国原英夫宮崎県知事の衆院選擁立問題、麻生氏の判断のぶれなど党内の迷走が、有権者の反発を招いたとはっきり認めた。党内外で反発が広がる東国原氏の擁立話は失敗だったか、問われると「東京ではその声を強く感じた」と応じた。

 1人区では、千代田区で東京自民党重鎮の内田茂幹事長が落選するなど、1勝6敗。50年近く守ってきた議席も失い、「党の歴史に泥を塗る」(関係者)1日となった。

 それでも、麻生氏は「都議選の結果は国政と関係ない」として、自力での早期解散に踏み切る考え。14日にも「やけくそ解散」に踏み切り、来月8日の選挙を指示したとみられる。

 麻生氏は臓器移植法改正案や、北朝鮮貨物検査特別措置法案の成立に意欲を示してきたが、民主党が13日、内閣不信任決議案、首相問責決議案を衆参両院に提出、その後の国会審議を拒否する構えのため、決議案提出を受けて解散に踏み切る意向とみられる。

 しかし、いくら麻生氏がフリーハンドで政局を動かそうとしても、その環境は、もはやない。党内は13日から、一斉に解散阻止へと動く。

 尾辻秀久参院議員会長は「中央政界の混乱をまともに受けた結果だ。首相の責任は重い。賢明な判断を望みたい」と、自発的退陣を要求。麻生氏を支えた派閥幹部らも、「麻生おろし」に寝返る可能性が指摘されている。一部の若手や中堅は12日夜、都内で対応を協議し、「今衆院解散をすれば、自爆テロと一緒だ」と反発が相次いだ。

 「麻生おろし」の矢は、放たれた。退陣要求や総裁選前倒しの声は急速に強まりそうだ。投票率は54・49%と前回を10・5ポイント上回り、有権者の高い関心を裏付けた。

 [2009年7月13日8時48分 紙面から]


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