「東京を変えれば日本のがん医療も変わる」。東京都議選の投票日だった12日、「東京のより良いがん医療をつくる会」が立ち上げられ、記念シンポジウムが開催されました。
「患者本人の意向が十分尊重されたがんの治療法の選択、それをどう実現させてあげるか」(都立駒込病院 佐々木常雄 病院長)
「救われるいのちを失わないために 今、わたしたちのできること」と銘打たれたこのシンポジウム。がん医療を変えるには、政治を動かすことが最も有効な手段であると、国会議員らを招いて開かれました。
東京には高度な医療を提供できる医療機関が多数存在するにもかかわらず、乳がんや女性の大腸がんによる死亡率は全国でワースト1です。さらに、いわゆる「がん難民」問題やがん検診の受診率が低いなど東京は、さまざまな問題を抱えています。
そこで、NPOの理事長らが「東京のより良いがん医療をつくる会」を設立し、山積みの問題を1つ1つ解決することで東京だけでなく日本のがん医療を変えようというものです。
「東京のがん医療を変えることで、日本のがん医療、さらには日本の医療そのものを変えていきたい」(NPOブーゲンビリア 内田絵子 理事長)
「つくる会」では、9月に、タウンミーティングを開き、患者の生の声を集めることから活動を開始したいとしています。(13日04:29)