訃報:佐藤一さん87歳=「松川事件」死刑判決後に無罪

2009年6月18日 21時37分 更新:6月19日 1時5分

佐藤一さん
佐藤一さん

 福島県松川町(当時)の旧国鉄東北線で1949年8月、列車が脱線転覆し、乗務員3人が死亡した「松川事件」の被告として死刑判決を受け、最高裁で無罪が確定した佐藤一(さとう・はじめ)さんが17日、心筋梗塞(こうそく)のため死去した。87歳だった。葬儀は近親者のみで行い、お別れの会を後日開く。日取りは未定。自宅は東京都千代田区神田小川町1の7の804。喪主は妻三宅菊子(みやけ・きくこ)さん。

 松川事件では、国労の組合員ら20人が起訴され、佐藤さんは1、2審の福島地裁と仙台高裁で死刑を言い渡されたが、アリバイを示すメモを検事が保管している事実を毎日新聞が報道。63年、最高裁で無罪が確定した。

文字サイズ変更
この記事を印刷
 

おすすめ情報

注目ブランド

特集企画