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朝青 右ろっ骨、骨折していた!?

 弟弟子を土俵に転がす朝青龍=愛知・蟹江町内の高砂部屋
 弟弟子を土俵に転がす朝青龍=愛知・蟹江町内の高砂部屋

 「大相撲名古屋場所」(12日初日、愛知県体育館)

 横綱朝青龍(28)=高砂=が、夏場所で右胸部や腰部を痛めた際に右ろっ骨を骨折していたことが11日、分かった。部屋関係者が証言した。朝青龍は名古屋入り以降、ほぼ2勤1休ペースでけいこを継続し、この日も部屋の力士を相手にプロレス技を繰り出す暴れっぷり。名古屋場所への出場について影響はなさそうだ。

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 朝青龍は、6月に腰などの治療のため帰国したモンゴルでレントゲン写真を撮ってもらったという。関係者は「見せてもらったけど、折れているのが分かった」と証言した。

 名古屋入り後に栃煌山や日馬富士らと申し合いをこなすなど、相撲を取れる状態には回復している。しかし、9日には、相撲解説者で元小結の舞の海秀平氏から「体がしぼんだ」と指摘されており、骨折の影響で筋力が低下してしまったと考えられる。

 初日を控え、朝青龍は愛知県蟹江町内の高砂部屋で調整した。見学していた子どもがぐずっているのを見つけると「シッ」と注意し、一瞬で黙らせた。師匠の高砂親方(元大関朝潮)が土俵祭のために中座すると、幕下以下の力士を相手に“大暴れ”を始めた。

 当初は内掛けや首投げなどを使っていたが、八そう跳びや足取りも披露。さらには、プロレス技のサイドスープレックスのような投げまで繰り出した。モンゴル相撲の勝者が行う「鷹(たか)の舞」もみせるなど、やりたい放題だった。

 番数は合計27番。けいこ後には、弟弟子に横綱土俵入りのまねまでさせた。悪ノリの後に報道陣に囲まれると「今日は遊んだだけ」-。初日を前にした心境も「千秋楽とか優勝争いとか、してたら別だけど。ジメジメ暑いだけ」と言い放った。

 ビデオテープを取り出して報道陣をからかうなど、悪ノリはけいこ後まで続いた。最後に「泣いても笑っても名古屋(場所)だから。いい方向にテンションを持っていきたい」と、やる気をみせたが、気持ちに体がついていくかが不安だ。

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