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自民惨敗、与党過半数割れで政局緊迫も

厳しい表情の自民党石原伸晃幹事長代理(撮影・宇治久裕)
厳しい表情の自民党石原伸晃幹事長代理(撮影・宇治久裕)

 衆院選の行方を占う東京都議選(定数127)は12日投開票され、民主党が20増の54議席を獲得、初の第1党に躍進した。自民党は過去最低と並ぶ10減の38議席にとどまり、公明党と合わせた「与党過半数」の勝敗ラインも割り込んだ。

 首相は週明けにも衆院解散に踏み切る構えだが、与党内の反発は必至だ。首相が解散にこだわれば「麻生降ろし」の動きが拡大し、政局が一気に緊迫する可能性が大きい。自民党の尾辻秀久参院議員会長は12日夜、記者団に「中央政界の混乱の影響をまともに受けた結果だ。首相の責任は重い。賢明な判断を望みたい」と述べ、自発的退陣を促す考えを示唆した。

 民主党は名古屋、さいたま、千葉各市長選、静岡県知事選の大型地方選4連勝に続く首都決戦での躍進で、政権交代実現に弾みを付けた形だ。投票率は54・49%(前回43・99%)。

 河村建夫官房長官は12日夜、自民党の細田博之幹事長と都内のホテルで会談。首相の責任はないとの認識で一致し、解散の判断は首相に一任することを確認した。

 これに対し、公明党の北側一雄幹事長は「重要法案をきちんと処理するのが与党の責任だ」と記者団に強調、都議選直後の解散に慎重姿勢を示した。自民党の石原伸晃幹事長代理も「力を蓄える時間がほしい」と同様の認識を表明した。

 首相は主要国首脳会議終了後の記者会見で、解散時期に関し「諸条件を十分に勘案して近々判断したい」と表明。臓器移植法改正案や北朝鮮貨物検査特別措置法案を成立させた上で解散したい意向とみられる。

 ただ民主党は13日に内閣不信任決議案、首相問責決議案を衆参両院に提出する方針で、首相は決議案提出を受けて解散に踏み切る選択肢も検討しているもようだ。

 自民党内では、都議選の敗北を引きずる形で衆院選に突入すれば「大惨敗は避けられない」との受け止めが大勢。首相が解散断行の構えを崩さなければ、中堅・若手を中心に麻生降ろしの動きが加速しそうだ。

 自民党各派の会長クラスも調整に乗り出すとみられ、特に首相の後見人的存在の森喜朗元首相の動向が焦点になる。

 公明党は「麻生内閣を支えるのが当然。自民党に結束してもらうことが大事だ」(北側氏)として自民党内の調整を見守る構えだが、今後の展開次第で麻生降ろしに同調する可能性も否定できない。(共同)

 [2009年7月13日1時3分]


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