2009都議選
都議選の結果、民主党が第1党に躍進、自民、公明は過半数を割り敗北した
【社会】投票率アップ 各党注視 1%増減で10万票動く2009年7月12日 朝刊 十二日投開票の東京都議選の注目点は、投票率の行方だ。1%の増減でも約十万票が動き、獲得議席を大きく左右する。前回二〇〇五年は過去二番目に低い43・99%。今回は衆院選の前哨戦との位置付けもあって有権者の関心は高く、上昇は確実視されている。 投票率の上昇に期待しているのが民主党。上昇すれば、無党派層の多くは民主に流れるとみているからだ。大幅な上昇は、自公の過半数割れにつながると意気込む。 自民党は、上昇した場合でも「無党派層の獲得は難しい」(都連選対幹部)とみている。閣僚や元首相ら大物を街頭演説などに投入し、てこ入れを図ったが、こうした戦略がどれだけ功を奏すか。 公明党は支持母体の創価学会を中心とした固い組織票を基盤としており、投票率上昇で無党派層がどこへ流れるかを注視している。 一定の基礎票を持つ共産党。上昇した場合、どこまで反自公票の受け皿になれるかどうか。民主と協力関係にある生活者ネットは、民主支持票の一部を取り込みたい考えだ。
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