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「なぜ妻を…」募る後悔 初公判を前に拘置所から手紙
12日17時17分
昨年12月19日未明、堺市の商店街で幼い子ども3人を連れ泥酔していた女性が、迎えに来た夫に暴行され、命を失った。傷害致死罪で起訴された派遣社員の音揃一成被告(28)は、13日午後に大阪地裁(中川博之裁判長)で開かれる初公判を前に拘置所から手紙を寄せ、家族の生活を台無しにした自分の行為を悔やむ言葉を連ねた。
妻千尋さん=当時(23)=の奔放さは、一成被告を悩ませた。掃除や料理はほとんどせず、夜泣きする赤ん坊にミルクをあげようとしない。最も困ったのは連絡なしに子連れで飲み歩くことだった。
起訴状などによると、一成被告は、連れ帰る途中に立ち寄ったラーメン店のトイレで酔いつぶれた千尋さんを「何人に迷惑かけたら気が済むんや」と怒鳴り、殴打。腹を踏み付け、肝臓破裂による出血性ショックで死亡させた、とされる。店の長いすでは4歳の長女と2歳の長男、3カ月の次男が疲れて眠っていた。
「自分の中で何かが『ボーン』となってしまい、すべて振り出しに戻ってしまった」。一成被告は手紙で、自分を責める言葉を繰り返し「どうしたらよかったんでしょうか」と問い掛けた。
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