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トヨタとGMの経営にはどのような差があったのか教えてください!!!!!

y_r09soccerさん

トヨタとGMの経営にはどのような差があったのか教えてください!!!!!

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miyach38さん

なるほど、確かに同じような規模からいえば、どうしてこれだけ差が出たか疑問ですよね

まず、文化・・・米国は貯蓄という概念がないので何でもローンを組みます。
消費性向が異常に高いから、借金で回す社会ですよね。
ところが、サブプライムで焦げ付いた消費者が増加し、クレジット破綻者が続出・・・ローンを組めない消費者が、家を失い職も失う
最初は不動産会社だけが不調と思われたのが、タイムラグなく一気に自動車産業を直撃。
そりゃそうですよね・・・家の次に高い買い物は車ですから。そして、土地の広大な米国では必需品。

次に、販売体制・・・サブプライム以前から、日本車に押されていた米国は販売台数を増やすには、値下げ(ダンピング)をし続けました。売り上げは、上がるがこれでは利益が薄くなる一方・・・いわゆる薄利多売ですね
詰まり、クオリティーの向上を一切せずに目先の売り上げや、在庫を掃くことに専念しました。
こうして、消費者は米国車は安くないと買わないと言う習慣づけがされたわけです。

そして一番の問題は経営体質…ここがトヨタとの大きな違い

トヨタは先を見越して、景気は波打つだろうから、もしもの時のために剰余金を貯め込んできました。
これは、勿論資本の部ですが、資産勘定からいうと大きなキャッシュフローを保持してきました・・・トヨタ銀行と言われる所以です
それに、為替変動に備え、主要外貨をポートフォリオを鑑みて分散保有したり、途上国に対しては円建て決済を併用するなどの
あらゆる細かい経営戦略を構築してきました

一方、GMは財務の内容はさて置いて、兎に角売り上げを伸ばす為に過剰な生産を調整することなく棚卸資産だけが膨らんでガラス細工のような財務は今回のような不況で一気崩れ、その弱い体質が露呈されたと言う事です

GMは増資の引き受けても当然現れずに公的資金を当てにしましたが頼みの公的資金投入だけでは救えずに管理下におかれました。
一方、トヨタが増資するなんて聞いたことがありません・・・内部保留で賄えるわけです
これは、すごい事で東芝や大和やみずほなどの大手企業が資本が劣化した為に増資せざるを得ない状況とは全く違うということです。

詰まり、サブプライムは今回のGMの破綻の引き金にはなりましたが、いずれ(近い将来)はこの様な状態になっていたと言う事です

以上、まだ不十分な分析かと思いますが、ご参考下さい。

★投資アドバイザーmiyachでした。

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