<第1回> <第2回> <第3回> <第4回> <第5回> <第6回>

★第2回★ 『六ツ星きらりの変遷・傾向と対策』
 



こにちわ、ディレクターのYow(ヨウ)です。

開発時の様々な裏話を暴露するコーナーの第2回目です。
今回は企画案が今の六ツ星きらりへ変わっていく経過点を、
紹介したいと思いますね〜。

で、前回言い忘れたのですが、
このコーナーは多大なネタバレを含みますんで、
ゲームをクリアしていない人は見ないほうがいいと思います。

毎週金曜日頃に更新の予定です。予定……です。


メインヒロイン3人、サブヒロイン1人。Hシーンがストーリーのメイン。
18歳未満お断りなゲームを沢山プレイしている人なら、
このキーワードでなんとなくわかってもらえるかもですが、
当初、六ツ星きらりの原案は、通常よりも低価格なゲーム用だったのです。

しかし、実際作るときになって、やっぱり普通のボリュームの作ろうぜ、
と言うことになりましてですね。
まあ、勿体ないので前回の企画案をベースに、
色々といじる事になりました。


とりあえず、気になったのが以下の3点。

・舞台、キャラなどのどこにも和風感がない。
・Hに重点が置かれすぎていて、ストーリー、システム性が薄い。
・色々な要素を詰め込みすぎて、焦点がぼやけてる。

天と相談しつつ、設定をぐりぐり弄ってみました。

で、いじった結果のまとまった資料が残ってなかったので
思い出しながら大まかにざっくりと書きます。


■タイトル
『星企画(仮)』

■ジャンル
和風天文マターリ&ドタバタラブラブラブコメディ

■コンセプト
星の京の天文部で、ドタバタラブラブエッチな素敵合宿体験!
星、天文、宇宙などのキーワードを主軸にかまえて、 部活動・合宿をメインに。
通常の学園物との差別化として、主に夜を舞台としたストーリー展開を行なう。
実際の星空を使用することによって、物語に深みをもたせる。

■システム
一般的なADVで、通常の選択肢のほかに
MAP選択画面でキャラ選択を行う。
また、二人以上のキャラが登場するシーンで、
どちらのキャラの方を向いて会話を進めるかによって好感度が変化。

■舞台
●天文京
昔、天文官が星を見るために設けた場所が発展した場所で都だったこともある。
今は、条例で規制されているものの、
ネオンなどで昔ほど星は見えなくなってしまっている。

●天文部

この学校では、生徒は必ず部活に所属しなければならない。
最後の受け皿が天文部。
ここに来た生徒は、部長のしごきに耐えかねて更正する。
そして退部し他のまともな部活に行く。
部活の目的は、合宿中に見つけた古代の天文台を復活させること。


ざっくりメスを入れた結果、こうなりました。
だいぶ今の形に近くなってますね。舞台設定などは。

サイティングの原形のアイデアも入ってますし、
ジャンルの長さの片鱗も見えます(笑)
部活の目的である天文台建設のエピソードも
この時点で出てきてました。

そしてキャラクター。



■キャラクター




●主人公  東雲 聡史 (しののめ さとし)
宇宙人にインプラントされて記憶を操作されている。
天川家の隣のマンションに引っ越してきた。 転校生。 二年生。
以前の学校では山岳部に所属していた。
口数は多くないが、人付き合いは良い。
ただし、だるいやる気の無い君で人に流されやすい。
両親が海外に行く為、
親戚の住む学校の近くに越してきて一人暮らしをしている。




●吸血娘 天川 すばる (あまかわ すばる)

実は吸血鬼の家系の少女。 主人公と同時期に、呉服問屋を営む祖母の所へ引っ越してきた。 主人公の体液を付けねらうようになり、ストーカー的行為を行うようになる。 バンパイアの例に漏れず、貧血もちで直射日光が苦手。 主人公(の体液)に関して変質的に執着する。 微妙な対立関係にある部長と巫女の間をどっちつかずで都合のいいように行き来する、蝙蝠的な面も。 主人公だけでなく宇宙人も食べたらどんな味がするのかと言う点において、興味津々。 想像力が非常に豊かで、考えたり、夢想したりすることが好き。主人公とはアパートのお隣さん同士。

 




●部長 迦具夜比売命 (かぐやひめのみこと)

地学部部長。 陰陽道をはじめとする東洋魔術に精通している。 基本的には俺様でジャイアニズムにあふれた漢女である。 豪邸に住むお金持ち。 登場人物中のヒエラルキーは恐らく一番上。 肉食。 苦手なものは昆虫全般、ただ「嫌いなものは全て抹殺」というポリシーのため、悲鳴をあげると同時に攻撃行動に出ている。 口が悪く、弱点や短所をつき、更にあることないこと上乗せして、徹底的に叩きのめす。 気分の浮き沈みが激しく、機嫌が悪いと容赦ないが、 良いときは超低空飛行テンションなノリ突っ込みまでこなす。




●巫女 妙蓮寺 茂兎子 (みょうれんじ ときこ)

貧乏で常におなかをすかしている少女。 神社の壊れかけた社務所に一人暮らし。清貧洗うが如し。 生徒会長の職についているが、とちらかというと常に厄介ごとを押し付けられる雑用係。 部長と敵対関係にあるが、実は敵対関係というよりは部長にどーんと胸を貸されてしまっている状態と言うことに、本人は気が付いていない。 また、霊に憑かれやすい体質で、しょっちゅう動物霊だのなんだのと取り付かれ、その都度部長に払われているのだが、本人にはまったく自覚がない。 ハムスターの霊に取り付かれた時には、その愛らしい姿に皆が癒された……らしい。 性格そのものは非常に真面目で、授業態度も極めて良いがなぜか成績は下から数えたほうが早い。 そして性格はまじめだが、沸点がかなり低くすぐキレる。しかし、最弱。 考えずに喋りだすため、途中でしどろもどろになる事が多々ある。 しっかりしてる雰囲気だが、結構ドジで間抜け。 ポジティブシンキング。

 




●宇宙人通称そら

何も考えていません。地球にいる理由も目的も、語らないのではなく本人も良くわかっていないため。記憶を失ってもいます。 海月のように流されるままと言う、素敵生き様です。 宇宙人という出自のせいで、部長にはいいように利用され巫女には勝手に悪と見なされ 吸血娘には珍味として付け狙われる不幸?なひと。 宇宙人のくせに地球の現代風俗文化に異様に詳しかったり。 梅干を食べると酔っ払うと言う設定を付加するのはやりすぎですか? 実は物語りのキーマン。 宇宙人は、丘のはずれの地中の宇宙船(?)の中に在住。

 

……まだ結構引きずってます(笑)

すばるは吸血鬼のままです。
輝夜はこの時点でかぐや姫になりました。
ていうか、正体隠してませんね。
空ちの名前もほくとに取られてます。胸はでかいけど。

このあと、色とか設定とか、もう一回の大幅な変更で
現在の形になりました。



そして、なによりビックリなのが、ほくとのデザイン。
誰だおまえ。

前のデザインがヒロインらしくなかったので
変更をお願いしました。
しかし、この後、
田口さんの「前のデザインのがイイ!」という
猛烈なプッシュに負けて、
前のバージョンに(現在のほくと) 戻してます。残念。

輝夜の妹である事は決まっていたので、
髪のおだんごが竹の子型だったりします。



そしてそして、まだ慧が居ません(笑)

次、サブキャラー。

●親友 早坂 良太(はやさか りょうた)

聡史のクラスメイト。 学園に転入した聡史の、最初の友人となる男子生徒。 遊び人風の外見とは裏腹に、妙に実直で世話好きな一面を持つ。 恋人のナツが天文部の顧問であるため、部員でもないのにちょくちょく部室に顔を出す。  
●先生 園城 ナツ(えんじょう なつ)

聡史の担任教師。 やたらと幼い外見だが、中身は大人である。 気さくな雰囲気と解り易い授業により、生徒からは“ナっちゃん”と呼ばれ、慕われている。 教え子の良太とは恋人関係にあるが、周囲の人間には秘密にしている。
●クラスメイト 日夏 慧(ひなつ けい)

ボーイッシュ、ショートカット、ボクキャラ。 弓道部。クラスのまとめ役。お祭番長。恋愛には疎い。 転校生の二人の面倒をみるうちに一緒に行動するようになる。 学校では極力「わたし」と言うようにしているが、うっかり「ボク」と言ってしまう事も。 少女漫画で言うところの、主人公(すばる)の親友キャラ。
●叔母さん 月形 律子(つきがた りつこ)

主人公の母方の叔母。 主人公の下宿先のオーナー。 未亡人。 さばけた性格で、細かいことは気にしない。しかし、頑固で厳格な一面もある。 大のタバコ好き。 十六夜れんかのハルに良く似たヒト。

やっと登場、僕らの慧さん。
なんと、はじめはサブキャラだったんですねー。
この頃の慧の制服にはレッグカバーがついてませんが、
それ以外はほぼ変更無しですね。スカイフィッシュも居るし。
なぜヒロインになった理由は下で。

ほかの3人の設定は現在とあまり変わりませんね〜。
セリと奈津の名前が入れ替わり気味な感じ?
あと、セリの服は「和服がいい!!」と言って変更をお願いしました。
……和服??


さてそんでは、慧についてー。 

なぜヒロインに昇格したかと言うと。
……まあぶっちゃけちゃうと、
最初にあがってきたラフがあまりにも良すぎたので、
ディレクター特権発動で昇格させてしまいました。てへ。

もとのサブキャラ設定のままだとちと弱かったので
てこ入れした結果、おなじみの慧さんになりました。

●弓道娘 日野 慧(ひの けい)

「あはは、しょうがないなぁ。ボクに任せておきなよ! ……ふう」
銀星学園2年C組。 弓道部の副部長を務める、陽気でボーイッシュな少女。
自分のことを「ボク」と呼ぶ。
面倒見がいいため、後輩(特に同性)から慕われている。

☆追記
慧の本質は、面倒臭がりで冷笑的な観察者だ。
快活なスポーツ少女というイメージは、
社会と上手く折り合いをつけるために被る仮面に過ぎない。
「侮られない程度に有能、妬まれない程度に無能」
……それが彼女の人生哲学である。
そのくせ、困っている人間には(内心でブツクサいいながらも)
手を差し伸べる傾向がある。 その理由は、本人にもよくわかっていない。



いや、天文部外のひとりヒロインが欲しいとか、
ほくとが天文台建設に役に立ちそうにないから
2ルート作るためにもう一人欲しかったとか、
まあもっともらしい言い訳もあるにはあるんですがw

ボーイッシュ、ショートカット、キバっ娘で
ボクキャラ好きの身としては何も言い訳できないわけで。

ついかっとなってやった。
今では反省している。

や、でも、結果的には、
成功だったのではないでしょーか。

さてさて、だいぶ長くなってしまったので、
第2回目はこのへんでおしまいとする事にします。

次回の内容はまだ考えてないんですが、
今回出来なかったQ&Aコーナーを交えつつ小ネタの暴露とかとか。

それでは、次回をお楽しみに〜。



★六ツ星きらりQ&Aコーナー★

次回からとか言いつつやたら長くなってしまった
&まだあまり集まっていないので、
Q&Aコーナーは次回からやります。
ってことで、 質問・疑問などなど、絶賛募集中です〜。
六ツ星きらりじゃなくてもOKですよ、
千世についてとかスタッフについてとか。
なお攻略やヤバイ質問には答えられないので、あしからず。


上のロゴをクリックしてメールしてください。