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雲南の地域医療を考える 住民や医師パネル討論 '09/7/12

 医師不足が深刻化する中、行政や医師会、地域住民で対策を議論する「雲南の地域医療を考えるシンポジウム」が11日、雲南市大東町の古代鉄歌謡館であった。基調講演やパネル討論があり、約180人が聞き入った。

 パネル討論では開業医や地域住民ら5人が登壇した。平成記念病院の陶山紳一朗院長は「ずっと医師不足が続き、夜間も患者を診るのは大変。圏域外の病院にお願いするしかない状態」と訴えた。開業医で雲南医師会の西村昌幸副会長は「救急外来の相談センターをつくれば、患者が半分以下になるのでは」と提案した。

 市民団体「雲南病院を支えよう市民の会」の久我卓央会長は「地域の医療機関の連携を今まで以上にとってもらい、住みよい街になっていけばいい」と注文した。

 雲南地域医療を考える会と雲南地区地域医療対策協議会の主催で、今年で4回目。基調講演では島根県病院事業管理者の中川正久参与が県内の医療体制の現状と課題を説明した。(河野揚)




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