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薬草せんじて飲む金総書記 「余命は1年?」と米紙

7月10日8時39分配信 産経新聞

 【ワシントン=有元隆志】9日付の米紙ワシントン・タイムズは米政府当局者や外交筋の話として、北朝鮮の金正日総書記の健康状態について、昨年8月に脳卒中で倒れて以降、好転はしておらず、余命1年の可能性もあると報じた。

 外交筋によると、金総書記は最近、西洋医学の治療方法を続けることをあきらめて、薬草をせんじて飲むなどアジア式の治療に切り替えているという。

 同紙は、金総書記の健康不安がきっかけとなって後継問題が出てきていると指摘。北朝鮮の政権内部で、呉克烈・国防委員会副委員長と、金総書記の義弟で国防委員の張成沢氏をそれぞれトップとする「2つの大きな派閥の存在が明らかになりつつある」との情報当局の分析を紹介した。

 張氏は4月に金総書記が委員長を務める国防委員会の一員となった。同紙は呉副委員長について先月、米情報当局者らの話として、「スーパーノート」と呼ばれる精巧な偽米ドル札の流通を主導していると伝えた。

 朝鮮中央テレビは故金日成主席の中央追悼大会に出席した金総書記の姿を8日に放映した。韓国紙は金総書記がやつれた様子で、髪の毛も抜け、健康状態が今年初めより悪くなったとみられると報じた。

 一方、北朝鮮で拘束されている米国人女性記者ローラ・リンさんの姉リサさんは、9日放映のカリフォルニア州のテレビ局のインタビューで、7日にローラさんから電話があったことを明らかにした。リサさんによると、ローラさんは北朝鮮の法律を犯したことを認めたうえで、「米政府の助けを必要としている」と語った。

 ローラさんと同僚のユナ・リー記者は先月、労働教化刑12年の判決を言い渡された。いまのところ労働キャンプには送られていないものの、2人はいつか送られるのではと恐れているという。

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最終更新:7月10日8時39分

産経新聞

 

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