天神祭(24、25日)を前に、大阪大学中之島講座「抱きしめまっせ天神祭」(毎日新聞大阪本社後援)が20日、大阪市北区中之島4の大阪大中之島センターで開催される。講演のほか、御迎(おむかえ)人形に扮(ふん)したロボットが大阪締めを披露する。
講演は2題。橋爪節也・大阪大教授が「天神祭を描いた絵いろいろ」と題して、明治以降の絵をスライドで紹介し解説。高島幸次・大阪大招へい教授は「天神祭の歴史と構造」をテーマに、戦前まで船渡御で船の舳先(へさき)に立てて神様を迎えた「御迎人形」の意味や楽しみ方を語る。
花を添えるのは、三菱重工業が開発し、大阪大で研究に使われているロボット「wakamaru」。平安装束体験所(京都市中京区)の福呂一栄さんの協力で作った絹製の水干(すいかん)を着用。御迎人形の牛若丸に扮して、「打ちまーしょ、もひとつせ」の大阪締めを参加者と唱和する。21~24日、同センター1階ロビーで展示され、25日の船渡御で、阪大船に乗り込む。
講座は午後1時から。参加者には1846年刊行の「御迎人形図会」を贈る。定員100人(先着順)。無料。申し込みは大阪大21世紀懐徳堂(06・6850・6443、Eメールinfo@21c-kaitokudo.osaka-u.ac.jp)。15日締め切り。【松井宏員】
毎日新聞 2009年7月11日 地方版