ライブドアの粉飾決算事件で実刑判決を受け上告中の元社長、堀江貴文被告(36)が、国会で取り上げられた偽メール問題で名誉を傷つけられたとして、民主党に3300万円の賠償と謝罪広告掲載を求め東京地裁に提訴した。提訴は12日付。
訴えによると、永田寿康・元民主党衆院議員(故人)が06年2月の衆院予算委員会で、堀江元社長が選挙コンサルタント費用として武部勤・自民党幹事長(当時)の次男に3000万円を振り込むよう指示したとのメールを公表。前原誠司・民主党代表(当時)も党首討論で「資金提供がなされたのじゃないかと確証をもっている」と述べた。
民主党は同3月にメールが偽物だったと認めた。堀江元社長は「公正が尊ばれる選挙の場で不正行為をしたかのような印象を与え、社会的評価を低下させた」と主張。民主党は「訴状を見ておらず、コメントのしようがない」としている。
毎日新聞 2009年6月18日 20時11分