広島市南区のマツダスタジアム(新広島市民球場)で11日に開幕した全国高校野球選手権広島大会は、開会式直後の2試合で応援のブラスバンド演奏が見送られた。
主催の広島県高野連などが、同スタジアムの内野フェンスは1・75メートルと低く、演奏に集中するブラスバンドにはライナー性のファウルボールは危険、として演奏を禁止。来年以降、演奏ができるか判断材料にするため試合中にデータを集めた。
データ収集は第1試合を国泰寺高、第2試合を舟入高のマネジャーらが担当。球場全体を見渡すバックネット裏から、飛球の勢い別にA(ライナー)B(ハーフライナー)C(フライ)と3段階に分け、打球を追った。
ファウルは2試合で63球あり、14球がスタンドに入った。危険度Aは3球。一塁側で30歳代男性の顔に当たり、鼻血を流す軽いけがをした。データ集めは同スタジアムで28日予定の決勝でも実施する。
【写真説明】来年以降のブラスバンド演奏ができるか判断材料にするため、ファウルボールのデータを集める国泰寺高のマネジャーたち
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