検索オプション


ここから本文です

知事会が支持政党議論へ…会長慎重、結論は不透明

7月12日3時6分配信 読売新聞

 衆院選に向け、各党が政権公約を示すこの時期が地方分権を一気に進める好機だととらえ、全国知事会が支持政党を打ち出すかどうか。

 この前例のない政治的な問題を議論する全国知事会議が14、15日、三重県伊勢市で開かれる。

 「この機を逃したらチャンスはない。政党に要望書を渡すだけで分権は進むと思うのか」。橋下徹・大阪府知事は8日、各党の公約を評価する知事会特別委員会の席上、知事会として支持政党を明確にする必要性を改めて訴えた。議論の火付け役となったのは、分権を求める首長の政治集団化を目指す橋下知事と、「自分を総裁候補に」と自民党に迫った東国原英夫・宮崎県知事の2人。分権が掛け声だけで進まない現状にしびれを切らし、5月に提起したのが発端だ。

 当初は静観していた多くの知事も無視するわけにいかなくなっている。両知事が積極的にメディアに出る戦略をとったことから、地方分権が衆院選の主要な争点の一つに急浮上したからだ。

 しかし、各知事の政治スタンスは様々。知事会議では激論が予想されるが、47都道府県知事がまとまって政党支持を打ち出すのは容易ではない。知事会という組織が、政党との関係をめぐり事情を異にする知事たちの連合体だからだ。

 知事会長の麻生渡・福岡県知事は「橋下氏らの行動は大いに歓迎するが、分権だけで知事会として支持政党を決められるかどうか」と慎重だ。関係者からは「会議は知事が思い思いに演説する『弁論大会』で終わる」という見方も出ている。

最終更新:7月12日3時6分

読売新聞

 

この話題に関するブログ 14件

関連トピックス

主なニュースサイトで 全国知事会 の記事を読む

ブログパーツ

国内トピックス

主要メディア6紙の過去記事2年分を瞬時に検索。
全国紙の社説を比較する毎日新聞の企画「社説ウオッチング」。産経新聞の「社説検証」とあわせてチェック(本文有料)。