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社会

金具が踊りだす? 六甲ライナーで怪現象 

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車両の速度が上がると、床に落ちたクリップが立ち上がり、踊り始めた=六甲ライナーの車内(撮影・峰大二郎)                              

 電車内の床に落ちた金具が突然、動き出す-。そんな“怪現象”が、神戸新交通六甲ライナーやポートライナーで見られることが分かった。実は、車両のモーターを動かす電流から磁気が漏れているのが原因。人体への影響はないというが、クレジットカードや携帯電話などを落とすと不具合が起きる恐れもあり、同社は磁気対策を施した新車両への入れ替えを進めている。(安藤文暁)

 六甲ライナーの車両中央部。座席の足元に落としたクリップが、電車の速度が上がると直立し、頭を振りながら“ダンス”を始めた。速度が落ちると倒れたが、ブレーキがかかると、再び起き上がった。

 独立行政法人交通安全環境研究所(東京)によると、この現象は、車両下部にあるモーターに強い電流が流れた際、磁気が発生し、電線から床面に漏れるのが原因。JRや私鉄車両でも起こり得るが、神戸新交通のように小型で全車両にモーターが付いている場合、起こりやすいという。

 同研究所は「人体への影響が懸念される電磁波ではなく、磁石と同じ」と説明。「精密機器を落としても、すぐ拾えば故障するわけではないが、注意は必要」と指摘する。

 近年の新造車両は、ペースメーカーなどが床に接する事態も想定し、床下に磁気の遮断板を設けるなど、国際的なガイドラインに基づき、磁気の漏出を一定基準内に抑えている。

 神戸新交通は、2006年から順次、新型車両を導入。ポートライナー19編成のうち17編成を入れ替えた。これまで車両内の磁気を測定したことはなかったが、新型車では、磁気の測定値は基準以下だったという。

 担当者は「残る車両の入れ替えも急ぎたい。精密機器に支障が出る可能性はあるが、床に接しない限り問題ない。過剰な反応はしないで」と話している。

(7/8 00:52)


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