2009年05月
2009年05月29日
なんだかなぁ･･････
「勝手に能力論に落とし込んでジャッジするのは筋違い」と言っているのに、「素材なら私は世間一般の基準で女らしい美人だから！」と能力論で応じるのは相手のロジックを逆に強化することになるのでは･･････。
「口先では男の（性的な）評価なんか気にしてないとかいいつつ、本心では男の評価が気になって仕方ないんだぜ」と、勘違いした男が喜びそうな気がしなくもない。
というか、レズビアンのみやきちさんですらこういうレトリック（女の価値＝不特定多数の男からの性的な評価という価値観前提）でしか反論できないように見える今の社会が、女性としてはなんだかなあ･･････という感じなのです。
ああいう何でも「女の価値＝不特定多数の男からの性的な評価」に持っていこうとするとんちんかんな輩はやっぱり「当該エントリちゃんと読め」と理詰めで黙らすしかないのですかね。
それとも単に私が知らないだけで、レズビアンコミュニティの中にはブスは「ブッチ」やるなとかいう無言の圧力があるんでしょうか。
ブッチレズビアン全体が「女性的魅力がなくて男に相手されなくて、仕方なく男っぽい格好して女に手を出している人種」と誤解されかねないから、女性的魅力のないブッチは自重、みたいな。
でもやっぱり、んなこたーないと思うし、どんなセクシュアリティの女性も不特定多数の男性からの性的な評価を気にしなくても何ら社会的に不利を蒙ることなく、好きな格好をできる世の中であって欲しいものです。
2009年05月18日
村上春樹論を読んで、村上春樹作品を読まずに、村上春樹ワールドを語る
いい加減個人ブログに粘着するのはやめたいとはいえ。
別にブログ主さん個人的怨恨があるわけじゃない。人間性を云々できるほど知ってるわけじゃないから。
ただ、ブログの文章の、いかにも公平そうで紳士的そうな物言いの奥にある、引っかかるものが気になるのです。というか、どうして自分がそれに引っかかるのかが気になる。
議論というよりは言説分析ですな。
要するに、言われっ放しはむかつくので、あちらさんが読まなくても私のために言っておきますということ。
端くれといえども、一応腐女子の私にとってのRy0TAさんはそういう存在です。同性愛者が皆作品を読まずに、最初から結論の出ているやおい論をものすこと、つまりやおいを政治的な道具としか見ていないのが鬱陶しい。つうか、同性愛者が皆そういう人だと思われたらRy0TAさんだって困るんじゃないの？
ところで、「社会に及ぼす力があり、その力により評価も受け，批判も受ける」って箇所ですが、今までの「女子供文化」の扱いを考慮してますか？ 聞きようによっては、「女子供のくせにいっちょまえに影響力を持ちやがって」というミソジニストの発言にも聞こえなくないですね。
別にブログ主さん個人的怨恨があるわけじゃない。人間性を云々できるほど知ってるわけじゃないから。
ただ、ブログの文章の、いかにも公平そうで紳士的そうな物言いの奥にある、引っかかるものが気になるのです。というか、どうして自分がそれに引っかかるのかが気になる。
議論というよりは言説分析ですな。
要するに、言われっ放しはむかつくので、あちらさんが読まなくても私のために言っておきますということ。
また、やおい/BLが、ほかのあらゆる表現と同じように、ひとつの社会的差別構造の観点からの批判の対象であってなぜいけないのでしょうか。違うんだよ！ 誤解してるのはそっちなんだよ！ 誤解されてるから何度も言うけど、別に私は同性愛差別という観点からやおいを論じること自体がダメと言ってるんじゃない。ただ、村上春樹ファンなら分かってくれますよね。村上春樹作品自体を読まずに、村上春樹論だけを読んで、村上春樹ワールドを語る奴がいかにうざいか。（私は村上春樹ファンではないけど。）切り口がフェミニズムでなんであれ、作品を読まずに作品論だけ読んで事足れりとしている人は、論者として信用できないと思う（というかこういう人って簡単にアジテーションにひっかかりそうじゃない？）。
たとえば、村上春樹の愛読者でない人が、フェミニズム批評の観点から村上春樹の作品のセクシズムや女性蔑視的性質を指摘したとして、それは不当な批評か、というと、むしろ必要で有益な批評だと僕なら思います。
たとえば、ヒップホップやレゲエは、音楽として高い創造性を持っており、アフリカン・アメリカンやジャマイカの抵抗の文化として発展したと言えます。しかし、それらの音楽がしばしば持つ女性蔑視や同性愛嫌悪的な表現は、絶えず批判されています。
そのような批判に対して、
「ヒップホップを愛していない、差別的だという部分しか見ていない、不当な批判だ。それぐらいの関心しかないなら構わないでくれ」
というヒップホップ/レゲエ・ファンもいるでしょうし、それは無論、ひとつの切実な立ち位置でしょう。
しかし、自分の愛する音楽が、別の局面で他に抑圧的な表現を含んでいることを真剣に受け止める人、また自分の好きな音楽が抑圧的な表現を含むことを感覚的に受けつけず、それとは違う表現を求める人もいる。
ゆ んゆんさんが、後者のような人でないことはよく分かりましたし、それはそれでいいのではないですか？あなたは僕の言ったことを随分誤解されていますが、表現は別に「啓蒙」にも「エンパワメント」にも責務を負っていないと思います。しかし、社会に及ぼす力があり、その力により評価も受け，批判も受ける、ということです。
端くれといえども、一応腐女子の私にとってのRy0TAさんはそういう存在です。同性愛者が皆作品を読まずに、最初から結論の出ているやおい論をものすこと、つまりやおいを政治的な道具としか見ていないのが鬱陶しい。つうか、同性愛者が皆そういう人だと思われたらRy0TAさんだって困るんじゃないの？
ところで、「社会に及ぼす力があり、その力により評価も受け，批判も受ける」って箇所ですが、今までの「女子供文化」の扱いを考慮してますか？ 聞きようによっては、「女子供のくせにいっちょまえに影響力を持ちやがって」というミソジニストの発言にも聞こえなくないですね。
2009年05月03日
ポジショナリティの暴力性に自覚的であること、「男の言葉」で語るということ��
はてなキーワードの「サークルクラッシャー」というページの、「兆候」項目のその１が面白かった。
「うちもゲーム作っているけど、会社らしくするために経理に女の子を入社させようか」という文面を眺めるうち、よく似たRy0TAさんの言葉を思い出した。
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「うちもゲーム作っているけど、会社らしくするために経理に女の子を入社させようか」という文面を眺めるうち、よく似たRy0TAさんの言葉を思い出した。
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