2009年 7月 10日
旅行代理店がカルテルで排除措置命令
岡山市に支店を持つ旅行代理店5社が、市立中学校の修学旅行代金を巡りカルテルを結んだ問題です。公正取引委員会はこのうち3社に対して排除措置命令を出しました。排除措置命令を受けたのは、近畿日本ツーリスト、東武トラベル、トップツアーの3社です。公正取引委員会によりますと、JTB中国四国と日本旅行を加えた5社は、おととし4月と去年8月、岡山市の市立中学校の修学旅行代金を巡り、値下げ競争を防ぐため貸し切りバスの料金や宿泊料など4項目について話し合いで最低価格を決めていたということです。公正取引委員会は3社に対し、カルテルの禁止を取締役会で決議すること、改善報告書を提出することなどを求めています。残りの2社は公正取引委員会の調査が始まる前に、カルテルの事実を申し出たなどの理由から処分は見送られました。岡山市によりますと、今年度の市立中学校の修学旅行はカルテルの料金を元にこの5社がすべて受注していて、1校以外はすでに旅行を終えています。

グラスハウス存続を求め要望書提出
岡山県の改革プランで廃止の方針が示された津山市内の大型温水プール、グラスハウスの存続を求めて10日、市民が市長に要望書などを提出しました。施設の利用者らで作るグラスハウス存続の会の代表者らが施設の存続を求める要望書と約3万人分の署名簿を津山市の桑山市長に提出しました。グラスハウスは岡山県内最大規模の温水プールで、年間約15万人が利用しています。施設は県が所有し津山市が指定管理者として運営していますが経営は厳しく市が年約1億円を負担しています。施設は、県の改革プランで今年度末での廃止が決まっていて、存続を求める会では今後も署名を集め、市に存続を要望するとしています。

香川用水で第3次取水制限 再開
高知県の早明浦ダムに流れ込む水が減ってきたため香川用水の第3次取水制限が、10日、正午に再開されました。取水制限は8日からの雨で一時的に解除されていましたが、早明浦ダムに流れ込む雨水が減ってきたため再開されました。この再開で香川用水への供給量が50%カットされています。10日午後5時現在の貯水率は39%で平年の半分以下と厳しい状況が続いています。気象台によりますと早明浦ダム周辺の向こう1週間の雨量は、平年並みか平年より少ないと予想されていて、今後、まとまった雨が降らなければ貯水率が15%程度となる今月下旬にも取水制限が強化される見通しです。

香川県に今年初めて食中毒警報発令
香川県は気温と湿度の高い状態が続いているとして10日、県内に今年初めて食中毒警報を発令しました。食中毒警報は県内の9日までの2日間の平均気温が27度以上、平均湿度が75%を上回り、食中毒を引き起こす菌が急速に繁殖する恐れがあるとして発令されたものです。香川県が食中毒警報を発令したのは今年初めてで、期間は12日までの2日間です。県は、手洗いの徹底や調理器具の消毒、食品を調理する際には十分に加熱し、調理後はなるべく早く食べるなど食品の取り扱いに注意するよう呼びかけています。

中学校でプランターなど荒らされる被害
香川県綾川町の中学校で、消火器の消火剤がまき散らされ、プランターの花の苗が引き抜かれているのが見つかりました。警察が器物損壊の疑いで捜査しています。10日、午前6時半ごろ綾川町の綾上中学校で、校舎の2階と3階の廊下に消火器を使って消火剤がまき散らされ、玄関先に置かれていた24個のプランターから花の苗が引き抜かれているのを出勤してきた男性教諭が発見し、警察に届けました。この中学校では今月4日にも同じような被害があったばかりです。警察が関連を調べるとともに職員が帰宅した9日午後11時からけさにかけて、何者かが校舎に侵入したと見て、器物損壊の疑いで捜査を進めています。