朝青龍やりたい放題！土俵上でプロレス、ダンスの大暴走！

ヘッドロックで土俵にたたきつけ

　横綱・朝青龍（２８）＝高砂＝がハチャメチャげいこで離婚ストレスを発散した。大相撲名古屋場所は１２日に初日を迎える。３場所ぶりの優勝を目指す朝青龍は１１日、愛知県蟹江町の高砂部屋でけいこを締めくくったが土俵上で踊り、プロレス技を繰り出すなど大暴走。原因は離婚発表のストレス発散とみられるが、６月に右ろっ骨を骨折していた事実が判明。心身共に傷ついたバツイチ横綱が、今後を占う重要な場所へ挑む。

　やりたい放題とはこのことだ。朝青龍がハチャメチャ行動を連発した。幕下以下の若い力士に胸を出した場所前最後のけいこ。師匠の高砂親方（元大関・朝潮）が土俵祭に出席するため宿舎を出ると我が物顔で土俵を占拠した。相手を倒すと両手を広げ、モンゴル相撲で勝者の儀式「鷹の舞」を踊り始めた。仕切りの最中には鶴のように両腕を高く上げ片方の足で立つポーズを披露だ。

若い衆を痛めつけた朝青龍は、奇妙なダンスを土俵で踊る

　けいこの内容がさらにひどかった。若い力士に立ち合いで八そう跳びを繰り出し、果てはプロレス技のサイドスープレックスをお見舞いするなど大暴れだ。けいこの終了を告げる黙想の直前には若い力士にコザックダンスと横綱土俵入りのモノマネを強要した。およそ横綱のけいことは思えないハチャメチャぶりに「けいこじゃねぇよ。遊びだよ」と開き直った。

　離婚ストレスへの憂さ晴らしだ。６日の発表後、一部で中傷記事が掲載された。周辺は「横綱の怒りはすさまじかった」と証言。肉体的にもダメージを負っていた。夏場所の日馬富士戦で痛めた腰と胸は打撲と診断されたが６月のモンゴル帰国中にＸ線検査を受け右ろっ骨の骨折が判明した。現在は回復に向かっているが治療は欠かせず万全ではない。心身共に傷ついた状態で迎える名古屋場所。極度のストレスに追い込まれた末に見せた初日前日の大暴れだった。

立ち合いに八そう飛び

　けいこ後は取材に訪れたテレビ局の記者からテープを奪う暴挙。最終的には返却したが決して許される行為ではない。「泣いても笑っても名古屋だから思いっきりやってテンションを上げる」。これまで幾度の危機を気力で乗り越えてきた。今回も闘志はよみがえるのか。土俵人生の岐路に立つ名古屋だ。

ＴＶ局のカメラのテープを一時強奪

　◆過去の朝青龍の主なハチャメチャげいこ

　▽失神　０５年１０月１６日。神奈川・大和市での秋巡業で十両の白石（現白乃波）にぶつかりげいこで胸を出し失神に追い込み心臓マッサージで蘇生する非常事態が起きた。

　▽負傷　０７年４月３０日。時津風部屋への出げいこで新三役の豊ノ島を土俵際で強引に倒し右足首、ひざのじん帯を負傷させる。

　▽もちつき　０７年１２月２３日。春日野部屋へ出げいこも高砂部屋でのもちつきを理由にわずか２０分で切り上げる。

　▽ひげダンス　０９年１月５日。高砂部屋でのけいこ中に突如、ドリフのひげダンスのようなポーズで踊り出した。