台湾プロ野球・中華職棒連盟の李文彬秘書長と王雲慶国際事務担当が東京都内の日本プロ野球組織(NPB)を訪れ、廃止の方向となっているアジアシリーズの継続を訴えた。
赤字化したアジアシリーズに代わるイベントとして、NPBは日韓プロ野球の優勝チームによる対決を11月に1試合開催する方向で調整を進めている。これに対し台湾は「アジアシリーズはブランド化している。続けてほしい。4カ国(地域)でやるのが望ましい」(王担当)と主張。2010年台湾開催案を示し「東京の半分の経費でできるし、政府も経費を出す」と申し出た。さらに廃止の方針が覆らない場合は、日韓戦への台湾の参加も訴えた。
台湾側の申し出を受けた加藤コミッショナーは「中長期的には必要と思っている。今回は短期的な判断。アジアシリーズの火を消したくて消したわけではない」と発言。台湾側の主張に理解を示しながらも、当面はシリーズ開催が困難との見解を示した。