秋山、米国で知名度なし…１１日・ＵＦＣ１００

　【ラスベガス（米ネバダ州）９日】１１日（日本時間１２日）、米ラスベガスのマンダレイベイ・イベントセンターで行われる「ＵＦＣ１００」でアラン・ベルチャー（米国）と対戦する総合格闘家の秋山成勲（３３）＝クラウド秋山道場＝に、厳しい現実が突き付けられた。

　大会紹介映像や関連グッズ、ポスターをはじめ、賭けの対象試合の中にも「ＡＫＩＹＡＭＡ」の文字は一切なし。“反骨の柔道王”にこそふさわしい舞台で、実力だけでトップに成り上がるしかない。

　一方、ＵＦＣでは無名のルーキーにかかる期待は大きい。日本人として初めてデビュー戦が米国のＰＰＶ（ペイ・パー・ビュー）放送に組み込まれた。「まだ実力が分からないため」（関係者）オッズはつかなかったが、ここで圧倒的な強さを披露すれば、一気にミドル級タイトル戦線へジャンプアップできる可能性が広がる。

　秋山はこの日、報道陣をシャットアウトし、試合会場内の練習場で約１時間の調整を行った。「最終的には試合を楽しむことに重点を置く。アジアの人間が海外に来て頑張っている姿を見てほしい」。世界の度肝を抜く準備はできている。