2009年7月9日3時2分
漢族に襲撃されたモスクの周辺には、砕け散った窓ガラスやテーブルなどが散乱していた=8日、中国新疆ウイグル自治区ウルムチ、奥寺写す
ウルムチの地図
自宅を襲われたウイグル族女性(40)は「警官は眺めていただけ。『身の安全に注意するように』と言って立ち去った」と怒る。
犠牲者の情報もある。この地区に住む女性は「民街という地区で、2人のウイグル族男性が倒れて死んでいるのを見た」。別の女性、ウアナサさん(28)は「義弟が頭を殴られ、死んだと連絡を受けた」と話す。
栗智・ウルムチ市共産党委員会書記は会見で「一部の漢族が襲撃したが、私もそんな姿は見たくなかった。法に基づいて処理される」。取り囲んだ記者団から犠牲者数などを尋ねられても、いっさい答えなかった。
市当局は8日、「みなさん、家に帰ろう、職場に帰ろう」と書いたビラをヘリコプターでまき、沈静化を図っていた。