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言論弾圧? 「選挙対策で住民票移動」との創価学会批判で永田元議員が略式起訴

「選挙対策で住民票移動」との創価学会批判を国政報告会で行い、創価学会の名誉を傷つけたとして、永田寿康・元衆院議員が略式起訴されました。しかしこの程度で告訴する創価学会も、そして、それを起訴する検察もどうかと思います。この発言の最終責任は、永田議員ないし民主党が票の増減という形で取ればよいのであって、公に政治活動をすればそのことに対して批判なり論評を、他勢力や有権者から受けるのは当然のことです。その程度の覚悟もなくて政治をやるなと申し上げたい。
日本 事件 NA_テーマ2
 大昔、野党の代議士などが演説していると、警官に「弁士注意!」と発言をさえぎられ、従わないと「弁士中止!」と講演の中止を強制されたり、拘束されたりしたということは、歴史の授業などでみなさんも習ったと思います。治安警察法に基づく言論弾圧です。

 「その『弁士注意!』の悪夢が復活か」、思わせる出来事がありました。

 永田寿康・元衆院議員が、国政報告会で創価学会の名誉を傷つけたとして略式起訴されました。

参照:
名誉棄損:永田元衆院議員を略式起訴−−千葉区検(毎日jp)

 正直いって、この程度で告訴する創価学会も創価学会ではないか、と思います。そして、それを起訴する検察も検察ではないでしょうか?

 もちろん、永田さんが出所不明のビラを作って学会批判をしたなら、それは反論しようがない「闇討ち」です。しかし永田さんは、国政報告会(衆院解散直後で総選挙の公示直前)の場で、堂々と言っています。

 実際、たとえば、墨田区においては以下のようなことがいえます。

 2005年都議選では、公明党候補は2万7,165票。投票率は49%。

参照:
2005年 東京都議会議員選挙(ザ・選挙)

 2004年参院選比例区ではわずかに1万7,368票しか、同党はとっていません。もちろん、参院選のほうが、56.42%と、はるかに投票率は高いにもかかわらずです。

参照:
選挙結果&データ:政党等別得票総数一覧(エクセルファイル、東京都選挙管理委員会)

 この動きが、やや異様だという解釈はありえると思います。そして、そのことについて、割合支持者が多い「国政報告会」の場所で、多少、脚色をつけることくらいは、有りだと思います。

 この発言の最終責任は、永田議員ないし民主党が票の増減という形で取ればよいのではないか、と思います。

 公明党・創価学会と永田元議員(ただし、彼は、もう引退していますので当時所属していた民主党)のどちらが正しいか。有権者に最終判断をお任せすればよいのです。それが民主主義です。

 なお「創価学会は政党ではないから、政党や政治家より手厚く保護されなければならない」という反論があるかもしれない。しかし、実際には、公明党と一体の政治活動をしていることは、自明といってもいいほど明らかです。批判を受けたくなければ選挙運動などしなければよいのです。

 誰であれ、どの団体であれ、公に政治活動をすればそのことに対して批判なり論評を、他勢力や有権者から受けるのは当然のことです。その程度の覚悟もなくて政治をやるなと申し上げたい。この程度のことで、永田さんが起訴されるような状況が、さらにエスカレートすれば、うかうか政治活動ができないではないですか?今度は政策論争すら難しくなりかねません。

 たとえば選挙中に野党候補や市民が与党の政策を批判をしたら「名誉毀損でタイーホ(「逮捕」のネットの若者的表現)」になりかねない。

 また「自民党幹部が進める消費税増税は、低所得者を苦しめる」という演説をすれば、「自民党は、消費税は社会保障に使うつもりだ。だからお前は名誉毀損。タイーホ!」なんてことになりかねません。

 「弁士注意!」の復活です。

 最後に、自民党・公明党の方々にうかがいたい。

 与党の幹部の方々は、たとえば、「民主党の政策は(無責任な)ばらまきだ」と批判されています。以下の自民党の元幹事長・中川秀直さんのブログはひとつの例です。

参照:
(小沢民主党)損する人を明示しないで政権担当能力を示すことなどありえない(中川秀直公式Webサイト)

 私はそれはそれで、ひとつの考え方だとは思います(反論はありますが、別の機会に譲ります)。しかし、想像してください。

 自民党が政権から転落し、野党に政権がわたったとします。そのとき、中川さんが「民主党は、責任をきちんと取るつもりだった。だから、中川さんは、嘘の批判をして民主党の名誉を傷つけた」として逮捕されるようなことがおきたら、どうされますか?

 永田議員がメール問題で、慎重さを欠いたり、議会での態度が悪かったのは批判されるべきです。しかし、この起訴はいただけません。

◇ ◇ ◇

 でも「お前は、そんなことをいって与党の名誉を傷つけたな!名誉毀損で『タイーホ』だ」なんてことが起きたらどうしましょう。くわばらくわばら。

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[40412]  選挙対策で住民票異動
名前:佐波太郎
日時:2009/01/19 02:20
私は、昔区役所に勤務していたとき、暮れから正月にかけて区民課の窓口が混雑したことがありました。それは3・4ヶ月後に都議選がある年で、知り合いの公明党の区議が一緒についてきて転入届の世話をしていました。それは、3ヶ月後の選挙の補充選挙人名簿の搭載をねらったものだと思いました。それは、ある地域で選挙があると例年よりもそこの選挙人の数が増えることでも分かります。それが、すべて創価学会員とは言えないと思いますが、担当の職員間では皆常識でした。
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[40304] 違うんですよ
名前:澤井健治
日時:2009/01/14 02:20
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 どんどか寄付をすれば自分の学会内での地位が上がるんですよ。
また他の人を口説き落として寄付をさせると同じなんですねぇ〜。


 学会に興味があるようなそぶりを見せたら最後入信させようと信者が何人も寄ってたかって入れ替わり立ち替わり勧めに来ますからねぇ。


 ありがたいのは寄付をしてくれたから自分の地位が上がるからなんですよ。 ホント。 ノルマがあるでしょうからねぇ。


 こんなこと投稿すると 私も名誉棄損だぁ〜 って嫌がらせを受けたり訴えられそうですがねぇ 

 

 
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[40228] 給付金は公明党の二重の選挙対策と言われている
名前:竹内春一
日時:2009/01/10 11:44
創価学会発表の信者世帯数は827万世帯。1世帯平均4万円の支給を受けると3200億円。それを創価学会に寄付をすれば無税で莫大な費用になる。


公明党の選挙費用に使うというのが今回の給付金の本質だと言われている。まだもらえるかどうか分からないが、創価学会会員はちょっとかわいそうですね。貰ったものをすべて寄付する。
トップの意向に逆らえない。利用されていても、ありがたいというのが信心というものか。それとも信心など無くて、言われたままに動くロボットか。
[返信する]

6月29日〜7月4日 

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