医師不足に対応した地域医療再生のため、「弘前大学専門医養成病院ネットワークに関する協定」が10日、同大大学院医学研究科と同大医学部付属病院、弘前市立病院の間で締結された。
協定では、医師免許取得後3年目以降の医師を対象に、両病院で専門領域ごとに研修を受け、地域で専門医を養成するシステムを明確にした。付属病院だけでは得られない臨床経験を市立病院で積む利点があるという。協定参加は市立病院が第1号となったが、今後は他の地域にも広げたいとしている。会見で同医学研究科長の佐藤敬教授は「地域全体で医師を育てる態勢が整備された。最終的には地域の医師確保と医療再生につなげたい」と語った。【塚本弘毅】
毎日新聞 2009年7月11日 地方版