バス横転:「スピード出し過ぎた」運転の野球部副部長供述

2009年7月11日 20時41分 更新:7月11日 20時54分

大分自動車道の事故で横転した柳ケ浦高校の大型バス=大分市の県警高速隊で2009年7月11日午前11時2分、高芝菜穂子撮影
大分自動車道の事故で横転した柳ケ浦高校の大型バス=大分市の県警高速隊で2009年7月11日午前11時2分、高芝菜穂子撮影

 大分自動車道で11日朝、私立柳ケ浦高(大分県宇佐市)の野球部員が乗った大型バスが横転し、部員1人が死亡した事故で、県警は運転していた同高教諭で、野球部副部長の不破大樹容疑者(26)=自動車運転過失傷害容疑で現行犯逮捕=が「スピードを出し過ぎ、ハンドル操作を誤った」などと供述していることを明らかにした。県警によると、事故の負傷者は重傷の5人を含む計42人にのぼった。

 県警によると、現場の制限速度は時速40キロ。容疑を同致死傷に切り替え、事故の状況を調べている。

 事故は午前8時半ごろ発生。大分県日出(ひじ)町の大分自動車道日出ジャンクション付近で、全国高校野球選手権大分大会の開会式に向かっていた野球部員46人が乗車した大型バス(定員47人)が横転。同高2年、吉川将聖(しょうせい)さん(16)=奈良県桜井市出身=が首の骨を損傷して死亡した。

 吉川さんはバス左後部に乗っていた。事故で車外に投げ出され、横転したバスから約10メートル離れた場所に倒れていた。バスは同高が所有し、車検証の初年度登録は91年。乗客席にはシートベルトは付いていなかった。

 昨年6月に施行された改正道路交通法では、後部座席のシートベルト着用が義務付けられた。高速道路で着用していなかった場合、運転者に違反減点1点の行政処分が科せられるが、ベルト自体が装備されてない車両は対象外となる。【高芝菜穂子、小畑英介】

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