2009年7月11日 12時33分更新
和紙で作った透かし絵などが施された岡山県の伝統工芸品、「撫川うちわ」の製作の実演と展示即売の催しが岡山市で開かれています。
撫川うちわは、江戸時代、岡山市にあった庭瀬藩の家臣たちが内職として作っていたといわれている伝統のうちわです。
岡山市北区の会場では、うちわの保存会のメンバー5人が製作の実演を行っていて、細い竹の先を64本にさいて骨組みを作ったり和紙で絵柄を切りとる作業を披露していました。
撫川うちわは光にかざすとかきつばたやほたるなどの絵柄が透かし絵となって見え複雑な雲の模様には俳句の文字が隠されているのが特徴です。
会場では、実演のほか撫川うちわおよそ30点が並べられ訪れた人が光にかざして絵柄を見ていました。
うちわは、保存会のメンバーが手作りで作っていることから年間に150本ほどしか作られていないということです。
友人への贈り物としてうちわを購入した男性は、「夏はやはりうちわの自然な風がいいですね。特に撫川うちわは見てるだけで涼しげな気分になります。」と話していました。
この催しは、12日まで岡山市北区の県観光物産センターで開かれています。