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不況の影響? 飲酒原因の暴力急増 (1/2ページ)
駅や街中で酔っぱらいが暴れるトラブルが増えている。鉄道会社団体のまとめでは、駅や列車内で暴力行為をした乗客の58%は酒を飲んでいた。東京都内では、酔って地域警察官へ暴力をふるうなどして公務執行妨害容疑で逮捕されるケースも増えており、警視庁では「酔いがさめて、ことの重大さに気づいても遅い。むちゃな飲酒に注意してほしい」と呼びかけている。
■8時間飲酒も
今年5月、東京都杉並区の京王井の頭線永福町駅で、大学生が見知らぬ女性を線路に引きずり落としたとして殺人未遂の現行犯で逮捕された。女性は重傷。大学生は当時、酒に酔っており、警視庁の調べに「8時間近く酒を飲んだ。引きずり落とした記憶はない」と供述した。
東京地検は「殺害や傷害の故意は認定できない」として大学生を処分保留で釈放したが、この事件は飲酒トラブルの深刻さを浮き彫りにした。
日本民営鉄道協会によると、列車や駅で乗客が駅員らに暴力をふるったトラブルは平成20年度、過去最多の752件にのぼったが、そのうち58%は飲酒したうえでのトラブルだった。暴力行為の36%は深夜10時以降で、ちょうど酔いがまわってくる時間帯だった。
酔客を降ろした駅員が突然傘で殴られたり、乗客同士のけんかの仲裁に入った駅員3人が逆上されてけがを負ったり、一歩間違えば大けがにつながるケースもあったという。
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