パソコンを使って外国人登録証などを偽造したとして、警視庁と静岡県警は9日までに、無職、趙太峰容疑者(31)=千葉市花見川区=ら中国人の男女4人を有印公文書偽造の疑いで逮捕した。同庁によると、4人は「約5年前から不法滞在している中国人や韓国人ら約7500人に偽造した外国人登録証や旅券などを売った」と供述。同庁は過去最大規模の偽造事件とみてグループや流通ルートの解明を進めている。
同庁はアジトとして使われた同区内のマンションの部屋を捜索し、パソコンなどを押収。また、その部屋にいた中国人の無職、王長萍容疑者(33)=千葉県船橋市=を入管難民法違反(不法残留)の疑いで現行犯逮捕した。同庁は関係者の供述から王容疑者がグループの中心人物とみているが、王容疑者は「知らない」と供述しているという。
4人の逮捕容疑は昨年12月と今年5月、不法滞在している中国人の女名義の外国人登録証明書などを偽造した疑い。(13:25)