国内男性最長寿・112歳 木村次郎右衛門さん/毎日読む「赤旗」は、全部の紙面が面白い

2009-07-10 06:51:14 gataro-cloneの投稿 テーマ:電子版にない「しんぶん赤旗記事」


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以下の記事は電子版にはないので、直接紙面から貼り付け。

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 京都府京丹後市の木村次郎右衛門さんは6月、国内男性最長寿となりました。絵のように美しい海岸が続く丹後半島北端の自宅を訪ねました。  
関西総局・小林信治記者 撮影・森保和史記者




国内男性最長寿・112歳 木村次郎右衛門さん/毎日読む「赤旗」は、全部の紙面が面白い
(「しんぶん赤旗・日曜版」2009年7月12日号 3面)


「しんぶん赤旗」を手に、「無上の光栄です」と最長寿を喜ぶ木村さん


 土間を上がり、いくつもの部屋を通り抜けると背筋を伸ばして座る木村さんが迎えてくれました。差し出された手。温かく柔らかい。

 あいさつすると、木村さんはまず、心に念じ続けて体の一部のようにもなった言葉をいくつも諳(そら)んじてくれました。

 「“苦にするな嵐の後に日和あり”。嵐があっても日和はきっとくるんだから、何ら苦にすることはない」

 「“思うこと思うがままにならぬのがかえりて己が身の為にこそ”。思いどおりにならんのが浮世ではございませんでしょうか。むしろそれが自分のためだと理解しております」と話します。

 確固とした楽天主義。日露戦争から先の太平洋戦争までの激動の時代を生き抜いて得た力です。

 前向きに、しかしあるがまま、です。「耳が遠くなる、目が悪くなる、やむを得ません。人の力では何ともできません。その日その日をどうにか完全にと願い、知らぬ間に10年20年が過ぎているようでございます」

 90歳までは田畑を耕し100歳を超えても草むしり、外出が難しくなった今も、仰向けになって、空中で自転車を100回は“こぐ”運動が日課です。

 食細く命長かれ

 嫌いな食物はなく、朝のヨーグルト、夜1杯の牛乳は欠かしません。「食細くして命長かれではないでしょうか。普通量の半分をずっと続けております」。朝6時に起き、夜8時に寝る生活です。

 朝食後1時間から2時間半、新聞2紙を丹念に読みます。「一番の楽しみ、生きる頼りであります。なるべく社会に遅れないように、ですね。社会の進歩についていけるよう念願いたしておりますから」

 その1紙が、「しんぶん赤旗」と同日曜版です。毎朝、まず1面コラム「潮流」から読み始めます。外信面、スポーツ面…「いろんなことを教えてくれますので、全部の紙面がおもしろい」と。小学1年から14歳の卒業までずっと首席で通した向学心の持ち主です。

 「あんだけの活字を書かれることは並大抵のことでは相ならんこととは存じますが、それをどん
どん遂行していらっしゃることに大いに敬服を持っております」。30年以上の読者です。

 テレビ、ラジオも楽しみです。好きなのは、「近くの砂浜で子どものころ相撲を取ったことを思い出す」という大相撲と、国会中継です。

 自民も民主も「自分のことだけを考えて、ものを言っているような感がいたします」。後期高齢者医療制度についても「健康で長生きしたいというみんなの要求は、当然ではなかろうかと思います」と手厳しい。

 木村さんは1897年に生まれ、京都郵便局通信生養成所を卒業後、各地の郵便局で働きました。「東京音頭」で一世を風靡(ふうび)した歌手、三嶋一聲の妹と結婚。8人の子を育て、玄孫(やしゃご)まで46人に恵まれます。

 木村さんは天皇を守る近衛兵となった長男が誇りです。自身も24歳の時、京都大宮御所前で皇太子裕仁英国歴訪帰朝奉祝会に参加、市町長ら200人と万歳三唱で祝いました。

 そんな木村さんが「赤旗」を読むきっかけは、長男の長男だった孫の正人さんが「赤旗」読者で、働いていた京都市からもどり、同居生活を始めたことからです。

 戦争二度とダメ

 そのいきさつを長女の三野美智栄さん(82)が語ります。

 「父も兄ももちろん根っからの自民党でしたが、正人は優しいところがあり、人を納得させる力も持っていた。口だけではない行いが、堅物であの融通の利かない父を納得させた。そして何より、かわいかったからだと思う」と。

 その正人さんも52歳の若さで亡くなり、長男の幹之丞(みきのじょう)さん、妻の八重さんも亡くなりました。「つらかったことは、お話ししても役に立ちませんから」と明るく語る木村さん。このことだけはと、はっきりと語ります。

 「戦時中、3円の貯金をしてもらうために東奔西走した体験者といたしましては、あんな悲惨なことはございません。今、思い出してもぞっといたします。御紙(「赤旗」)もたびたび書かれていますね。二度と戦争はしてはなりません」

 身じろぎもせず、1時間話し続けた木村さん。共産党への期待で結びました。「国民のために、すべてを全力投球していただきたいと希望を持っております。人のためになる、そういう方向に進んでいただくことが、日本のためじゃございませんでしょうか」





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