「大人の旅倶楽部」と称し、貸し切りバス車内で乱交を行った公然わいせつ容疑で放送作家の木崎徹容疑者（５４）と知人女性（３７）、同幇助（ほうじょ）容疑でハプニングバー経営、武田康嗣容疑者（４７）ら２人が警視庁に逮捕された。高速走行中の乱交という前代未聞のバスツアーには２５−５４歳の１２人が参加していたが、実はバスの運転手もツアー客の知り合いで、車内が“乱交会場”になるのを黙認していた。

　武田容疑者らは乱交を目的に６月７日、群馬県内の温泉に日帰りの日程で大型貸し切りバスを予約。ホームページ（ＨＰ）で参加者を募り、参加した木崎容疑者と知人女性が同日午前１０時３０分ごろから約１５分間、関越自動車道下り線を走行中のバス車内で全裸になり、わいせつ行為を行った疑い。

　木崎容疑者らは「下着を着けていた」と否認しているが、警視庁は他の乗客や近くを走る車からは車内が見える状態だったとしている。武田容疑者らは容疑を認めている。

　ＨＰによると、「大人の旅倶楽部」は≪首都圏を中心に２０代３０代４０代の性に開放的な男女≫を対象に≪混浴温泉日帰りツアー、沖縄などの貸別荘や旅館を借り切ってのメチャクチャ楽しい旅行≫を実施。毎週木曜にはオフ会も開催していた。

　「大人の遠足」と称する今回のツアーは、≪朝８時に都内を出発して、朝からビール、シャンパン、焼酎などで大宴会、盛り上がるといつの間にかあられもない姿の男女が…≫という内容で、参加費は男性１万５０００−１万８０００円、カップル１万７０００円、女性３０００円だった。

　ハプニングバーならぬ“ハプニングバス”というわけだが、このバスは大手バス会社の３０代男性運転手が同倶楽部の知人の依頼で手配したもので、自らが運転していた。

　ＨＰには車内の写真もあり、全裸の女性がカーテン全開の座席で男性と交わる様子や、バスガイドよろしく上半身裸でポーズをとったり、運転席に座ってハンドルを握る写真などが掲載されていた。

　さらには、制服姿の男性運転手が女性の丸出しの尻の脇で親指を立てているショットも。

　バスは５５人乗りで、一般の団体向けにも使用されている。運転手は今年２月から計４回、このツアーに乗務していた。

　バス会社は夕刊フジの取材に「当社の運転手が、団体（＝同倶楽部）の関係者との個人的つながりから手配した案件で、営業所は団体の性質を把握していませんでした。運転手は、車内の公然わいせつ行為にはいちおう注意したものの制止しきれなかったと弁明していますが、当面は乗務から外し、厳正な処分を行う予定です」と話している。また、運転手は同倶楽部の会員ではないという。