放送予定
   
   
   
7月13日(月)放送予定
安心の
“終の住みか”はありますか?
(仮題)

“子供の世話にはなりたくないが、孤独死はしたくない”と、一人暮らしに「気楽さ」と「不安」を同時に抱く高齢者が増えている。そこで今、注目されているのが、気の合う高齢者仲間が集まって、個室を持ちつつ、共同で暮らす「終の住みか」である。10年ほど前から目立ってきたが、高齢者だけの共同生活では行き詰まることもあるため、最近では様々な工夫がされた住まいが出現している。学生やOLには低家賃にして高齢者が若者達と一緒に暮らすハウス、高齢者が先生になって子供向け書道教室を開くハウス、地元の人達から出資を募り地域ぐるみで運営を行うハウスなど。新たな「終の住みか」の最前線を取材し、老後の安心と充実を考える。
(NO.2766)

スタジオゲスト 加藤 仁さん
    (ノンフィクション作家)
 
   
   
7月14日(火)放送予定
村上春樹 物語の力(仮題)

世界45の言語に作品が翻訳され、ノーベル文学賞の有力候補ともされる作家・村上春樹氏。新作『1Q84』は2巻合わせて200万部を突破し、文芸書としては異例のヒットとなった。 村上氏は80年代までは都市生活者の内面を乾いたタッチで描き、若い世代の圧倒的支持を得た。しかし90年代、アメリカ在住中に起きた湾岸戦争、阪神大震災、地下鉄サリン事件などを経て、作品には「暴力」や「悪」が頻繁に登場するようになる。そして新作でもカルト宗教やドメスティックバイオレンスなどの社会問題を扱った。新作発表の前にエルサレムで行ったスピーチで「個人の魂の尊厳を浮かび上がらせるために小説を書く」と宣言した村上氏が、読者に向けて発したメッセージとは何なのかを読み解く。またアメリカや中国のHaruki愛読者たちを取材し、それぞれの国が抱える課題や精神状況に対して村上作品が何を投げかけているのかを探る。
(NO.2767)

スタジオゲスト 松田 哲夫さん
    (ブック・コメンテーター)
朗読 栗山 千明さん
    青木 崇高さん