京大の非常勤職員が大学を提訴
(09/07/01)
ことし3月に雇い止めされた京都大学の非常勤職員が、大学側に対し、職員としての地位の確認と未払い賃金の支払いを求める訴えをきょう、京都地方裁判所に起こしました。
訴えを起こしたのは、京都大学の元非常勤職員、井上昌哉さん(37歳)と小川恭平さん(40歳)の2人です。
訴えによりますと、2人はことし2月から構内の時計台記念開館前でテントを張って座り込み、大学側にストライキして抗議していましたが、ことし3月末、大学に契約を打ち切られ、「合理的な理由のない雇い止めは無効だ」と主張しています。
京大にはおよそ8000人の教職員が働いていますが、このうちおよそ2600人が非常勤です。
大学では4年前に独立行政法人に移行した時に、非常勤職員は最長5年で雇い止めとする就業規則に改定していて、来年4月にはおよそ100人の契約を打ち切るということで、2人はこの雇用制度の撤廃も求めています。
京都大学は先月、2人に対し、座り込みの土地の明け渡しを求めて提訴していて、今回の提訴については、「訴えの具体的な内容が確認できていないのでコメントできない」としています。