京都大を今年3月に雇い止めになった元非常勤職員、井上昌哉さん(37)と小川恭平さん(40)が1日、京大を相手取り、地位確認を求める訴訟を京都地裁に起こした。2人は京大の「非常勤職員は5年を超えて契約更新しない」との方針に反発して時計台前で座り込みをしており、「機械みたいに一律5年でクビというのはまるで使い捨てだ。抗議の意味からも提訴した」としている。
訴状によると、2人は05年7月と同年9月から同大学の図書館で勤務し、半年や1年ごとに契約更新していた。だが今年3月末に契約期間が満了した後は更新されなかったといい、「従事していた業務がなくなった訳でもなく、雇い止めをする合理的理由はない」と主張している。
京大側は、2人に対し、座り込みをする土地の明け渡しを求める訴訟を起こし、係争中。【熊谷豪】
毎日新聞 2009年7月2日 地方版