1999年07月10日
第530話「卒業、そして、想いの行方XLIV」
テーマ:卒業、そして、想いの行方
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げん玉で勝つ!! PARTⅡ
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現在、第1~5話を連載中デス。
(内容)
浅井先生が生徒と××しちゃったお話しとか、
女の子のバイトに手をだして××…
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。・。・゜★・。・。☆・゜・。・゜
あの日…
どうやって家に帰ったのか、よく覚えていない。
教室を出たあと、タクシーにのったところまでは
なんとなく記憶に残ってるけど…
覚えてるのはそれだけ。
気付いたら…
背広のままベッドで横たわってた…
肉体的にも精神的にも
クタクタになってるのが自分でも分かるけど、
全然眠れなかった。
目を瞑っても全然眠くならなかった。
ただただ、ぼ~っとしていて…
どれぐらい時間が経っただろう…
俺にはもう何十分にも何時間にも感じられた頃…
不意に…
ぶるぶるぶるっ…
ズボンの中の携帯が震えた音…
やっとのことでウトウトしかけてたところだったけど、
あっさりそれもうち破られ…
ハァ…
大きなため息をつきながら、
机の上の時計を見ると、
深夜1時30分…
マジかよ…
まだ30分しか経ってなかったかよ…
だるい身体に鞭をうって、
右手をポケットにつっこんで取り出すと、
『先生、お疲れ様♪』
あ………
それは…
言うまでもなく、彼女からメール。
このとき、初めて思い出したわけで…
今日、仕事が終わったら
ゆっくり電話しようね、っていう彼女との約束を…
『今日電話待ってたんだけど、
まだ来ないみたいだから、今日はもう寝るね。
遅くまでお仕事お疲れ様でした。
ゆっくり休んでね。また明日ね♪』
それを見て…
どうしてか分からないけど、
出てくるのはため息ばかりでさ…
『返信』ボタンをクリックして…
しばらくの間、どう返そうか文面を考えてたんだけど、
なんか…
悩んでるうちに、急に面倒くさくなったっていうか…
返信するのがバカバカしくなっちゃってさ…
パタンと携帯を閉じ、それを枕元に転がすと・・・
再び目を瞑ったわけであり…
静香が悪いわけじゃない…
静香にはなんの罪もない…
けど、今は…
静香と話したくなかった…
静香と話したら…
美沙に申し訳ないような気がして、
話したくなかった…
結局…
その日はほとんど一睡もできないまま、
ぼ~っと時間だけが経過して、
窓の外でスズメの鳴き声が耳に届いたころ、
のそのそっと重い体を起こすと、
簡単にヒゲだけそり落としたあと、
シワクチャになった背広のまま、
玄関を出たたわけであり…
職場に向う途中…
いつ電話しようか…
ずっと考えてた…
お通夜の日時は今晩18時からって聞いてるし、
直接伺えば問題ないんだろうけど、
でもその前に、あっちの家に
連絡したほうがいいだろうか…
いや…
すでに赤の他人に過ぎない俺が、
落胆しきってる家族のもとに電話を入れたりしても、
迷惑なだけじゃないだろうか…
ずっと悩んでたんだけど、
結局判断する前に教室に到着してしまい…
こんな優柔不断な俺に出来たことといえば、
教室長に、今日早退させてほしい、とお願いしたことだけ。
別れた妻が…なんて言えるわけがなく、
『親戚が亡くなった』と表現したんだけど、
教室長も俺の憔悴しきった顔で察知してくれたようで、
どこの親戚だ?とかウザイことを言ってきたりせず、
「分かった。代講をたてよう」
とすぐに許可してくれてさ…
この日は…
本当に仕事にならなかった。
部下たちから業務報告を受けても、
「そっか…」
の一言を返すだけ。
あとはぼ~っと書面を見てるだけで、
一向に生産性のあがらないダメ上司に、
「きちんと仕事してくださいよ」
と噛み付いてきてもよさそうな市川先生でさえ、
今日はなにも言ってこなかった。
俺が上司になってしまったから、
言いずらくなっただけ、ってのもあるだろうけど…
今日に限ってはそういうわけじゃなさそうだった。
「ヒカル先生ったら、ぼ~っとしちゃって(笑)」
ま~たおサボりですかぁ?」
いつもなら軽い調子で茶化してくる仲良しの松浦先生でさえ、
「大丈夫…ですか…?
顔色悪いですよ…」
心配そうに声をかけてくれたぐらいだったからね…
16時半に早退するまで…
ただただ時間が経つことだけを待ち続けて、
「あと2時間かぁ…」
ろくに仕事してないくせに、
お昼の食事時間だけはちゃっかりもらって、
(といっても食欲はさっぱりわかなかったため…)
喫茶店でアイスコーヒーを飲んでぼ~っとしていたとき…
あ……
震える携帯をポケットから取り出すと、
それは静香からの着信でした。
【問題】
一瞬、出ようかどうしようか迷った挙句、
「もしもし…」と出ると、
「あ、せんせぇっ!!」
元気な静香の声に…
「なに…?」
いらつきながら聞くと…
「ねぇねぇ…」
ハァ!?
彼女の一言に怒りが込み上げていました…
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ただただ、ぼ~っとしていて…
どれぐらい時間が経っただろう…
俺にはもう何十分にも何時間にも感じられた頃…
不意に…
ぶるぶるぶるっ…
ズボンの中の携帯が震えた音…
やっとのことでウトウトしかけてたところだったけど、
あっさりそれもうち破られ…
ハァ…
大きなため息をつきながら、
机の上の時計を見ると、
深夜1時30分…
マジかよ…
まだ30分しか経ってなかったかよ…
だるい身体に鞭をうって、
右手をポケットにつっこんで取り出すと、
『先生、お疲れ様♪』
あ………
それは…
言うまでもなく、彼女からメール。
このとき、初めて思い出したわけで…
今日、仕事が終わったら
ゆっくり電話しようね、っていう彼女との約束を…
『今日電話待ってたんだけど、
まだ来ないみたいだから、今日はもう寝るね。
遅くまでお仕事お疲れ様でした。
ゆっくり休んでね。また明日ね♪』
それを見て…
どうしてか分からないけど、
出てくるのはため息ばかりでさ…
『返信』ボタンをクリックして…
しばらくの間、どう返そうか文面を考えてたんだけど、
なんか…
悩んでるうちに、急に面倒くさくなったっていうか…
返信するのがバカバカしくなっちゃってさ…
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再び目を瞑ったわけであり…
静香が悪いわけじゃない…
静香にはなんの罪もない…
けど、今は…
静香と話したくなかった…
静香と話したら…
美沙に申し訳ないような気がして、
話したくなかった…
結局…
その日はほとんど一睡もできないまま、
ぼ~っと時間だけが経過して、
窓の外でスズメの鳴き声が耳に届いたころ、
のそのそっと重い体を起こすと、
簡単にヒゲだけそり落としたあと、
シワクチャになった背広のまま、
玄関を出たたわけであり…
職場に向う途中…
いつ電話しようか…
ずっと考えてた…
お通夜の日時は今晩18時からって聞いてるし、
直接伺えば問題ないんだろうけど、
でもその前に、あっちの家に
連絡したほうがいいだろうか…
いや…
すでに赤の他人に過ぎない俺が、
落胆しきってる家族のもとに電話を入れたりしても、
迷惑なだけじゃないだろうか…
ずっと悩んでたんだけど、
結局判断する前に教室に到着してしまい…
こんな優柔不断な俺に出来たことといえば、
教室長に、今日早退させてほしい、とお願いしたことだけ。
別れた妻が…なんて言えるわけがなく、
『親戚が亡くなった』と表現したんだけど、
教室長も俺の憔悴しきった顔で察知してくれたようで、
どこの親戚だ?とかウザイことを言ってきたりせず、
「分かった。代講をたてよう」
とすぐに許可してくれてさ…
この日は…
本当に仕事にならなかった。
部下たちから業務報告を受けても、
「そっか…」
の一言を返すだけ。
あとはぼ~っと書面を見てるだけで、
一向に生産性のあがらないダメ上司に、
「きちんと仕事してくださいよ」
と噛み付いてきてもよさそうな市川先生でさえ、
今日はなにも言ってこなかった。
俺が上司になってしまったから、
言いずらくなっただけ、ってのもあるだろうけど…
今日に限ってはそういうわけじゃなさそうだった。
「ヒカル先生ったら、ぼ~っとしちゃって(笑)」
ま~たおサボりですかぁ?」
いつもなら軽い調子で茶化してくる仲良しの松浦先生でさえ、
「大丈夫…ですか…?
顔色悪いですよ…」
心配そうに声をかけてくれたぐらいだったからね…
16時半に早退するまで…
ただただ時間が経つことだけを待ち続けて、
「あと2時間かぁ…」
ろくに仕事してないくせに、
お昼の食事時間だけはちゃっかりもらって、
(といっても食欲はさっぱりわかなかったため…)
喫茶店でアイスコーヒーを飲んでぼ~っとしていたとき…
あ……
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【問題】
一瞬、出ようかどうしようか迷った挙句、
「もしもし…」と出ると、
「あ、せんせぇっ!!」
元気な静香の声に…
「なに…?」
いらつきながら聞くと…
「ねぇねぇ…」
ハァ!?
彼女の一言に怒りが込み上げていました…
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1 ■無題
切なくて…(´;ω;`)ブワッ…
静香ちゃんには当たらないでね。・゚・(ノД`)・゚・。