■脚本:武本康弘 ■絵コンテ/演出:荒谷朋恵 ■演出補佐:内海紘子
■作画監督:西屋太志
夏休みもあと2週間、と言っても特に何をするでもない2週間なのだが、そんなオレのささやかな幸せに全く構うことなく、携帯電話がうなり始めた。もちろん、ハルヒからである。
一方的に用件だけ伝えてきて、オレが言い返そうとした時にはただの電子音に変わっている…。
毎度のことだ…、怒るだけエネルギーの無駄だろう…。
なんでも、残りの休みにSOS団で夏の思い出を作るということなのだが、今度はどこに連れて行ってくれるんだ?
まぁ、高校一年の夏休みと言えば一生に一度切りのことだからな。
こんな過ごし方があってもいいっちゃいいのだが…。
■演出:荒谷朋恵
私が「ローライズにしてね(はぁと)」とお願いしたら、西屋君が特にこのカットが超ローライズにしてくれたらしく、そのあまりのローライズぶりに原画さんが位置を引き上げたというエピソードがあり、爆笑しました。
今でもその伝説の超ローライズ修正はカット袋の中に眠っています。
いつかお目にかかる機会があるといいですね。
■演出補佐:内海紘子
私が個人的にお気に入りなのはC-292長門マンションでの古泉のカットです。いつも薄笑いを浮かべている古泉が一瞬真剣な表情をして、またいつもの古泉に戻るという表情変化を大事にしたカットです。古泉の本気?が見え隠れするDOKIDOKI感がお気に入りです。 原画さんがラストに古泉がクックッと笑う演技を入れてくださっていたのですが都合上入れきれず、お見せできなかったのが無念です・・!!
■作画監督:西屋太志
さりげなくたこ焼きを差し出すハルヒ。それを何の気なしに受け取るキョン。自然なようで何かぎこちない、二人の微妙な距離と間がなんともいえずいい感じです。