2009年7月9日20時19分
【北京=坂尻顕吾】中国外務省の秦剛副報道局長は9日の定例会見で、新疆(しんきょう)ウイグル自治区ウルムチの騒乱について「中国の国家統一と民族の団結を破壊するのが(首謀者の)目的であり、中国政府は法に従って果断な措置を講じている。これは完全な中国の内政問題だ」と語った。
トルコのエルドアン首相は8日、ウルムチの騒乱を国連安全保障理事会の議題として取り上げる可能性に言及している。これに対し秦氏は「安保理の議論を求める何の理由も見あたらない。中国政府は領土保全を図り、社会の安定を維持するための努力をはらっているだけだ」と述べた。