2009年7月10日12時12分
2歳の長男をごみ箱に閉じこめて窒息死させたとして、警視庁は10日、東京都練馬区高松3丁目、建築業菅野美広容疑者(34)とその妻で無職理香容疑者(34)を監禁致死の疑いで逮捕し、発表した。捜査1課は、両容疑者の認否や動機について「共犯事件で家庭内で起きたことでもあり、今後の捜査に支障がある」として、明らかにしなかった。
同課によると、美広容疑者らは昨年12月23日未明、自宅マンションの和室で、長男の優衣ちゃん(当時2)を50リットルの円筒形のプラスチック製ごみ箱(高さ約80センチ)の中に入れてふたを閉め、同日午後4時ごろまでの間、窮屈な状態で外に出られないようにして、窒息死させた疑いがある。
ごみ箱の中で優衣ちゃんがぐったりしていたことから、美広容疑者が119番通報した。救急隊が到着した際にはすでに死亡していた。警視庁が司法解剖したが死因は不詳だったという。
両容疑者は昨年12月中旬に複数回、優衣ちゃんの手首などを衣服でベッドに縛り付けたとして、今年4月に傷害容疑などで逮捕、起訴された。同課などが、ごみ箱に閉じこめられたことと死亡との因果関係について調べていた。